今から十数年前のお話、とある賃貸不動産のお店にて。
お部屋を探しに来たのは占い師の女性
担当は入社して数ヶ月、元気の良さがとりえの男性営業社員でした。
ピックアップされた数件の物件資料を見た占い師の女性
熱心な営業社員の説明に聞き入り、実際に見に行って良ければ
2件のうちドチラかで決めたいとまで言い出しました!
以下は、コリャ決まったも同然とばかりに喜び勇んでお部屋まで案内する
車中での営業社員と期待に胸膨らませる女性占い師の会話。
営業社員『占いといっても色々ありますよね。主にどのような占いをされているんですか?』
占い師 『私は姓名判断専門なのよ。(名刺を見て)そういえばあなたのお名前、なんて読むの?』
その営業社員、苗字は平凡ですが名前はチョッと変わっていました。
自慢じゃありませんが、今まで初対面の方で読み方が分かった方はいません
営業社員『あ、私の名前読めないですよね。○×△●って読むんです。』
占い師 『あら~コレは読めないわね……よく言われるでしょう?』
営業社員『仰るとおりです(笑)。少々苦労しますが、父がつけてくれた名前なんで気に入っていますよ♪』
その営業社員の名刺をジッと見続ける女性占い師。
そして数十秒後、おもむろに一言。
占い師 『ねぇ、あなたのお名前占おうか?無料でいいわ。』
営業社員『え?い、いや、そんな申し訳ないですよ!
お部屋を決めてくださったらキチンと御代を払って占っていただきますから(笑)』
占い師 『あなたの名前、不幸になるわ!いくらお父様がつけた名前でもダメ!すぐに変えなさい!』
営業社員『……………』
十分ほど後、その車に乗っていたのは営業社員だけ。
車中にその女性占い師の姿はありませんでした(^▽^ゞ
※このシリーズはあくまでも『与太話』です。