北京オリンピックが閉幕しました。
私が唯一興味があった競技『野球』は4位という結果でした。
この結果については様々な報道がありますが
私が見る限り、期待する面が強かったせいか
バッシング寄りの報道が多いような印象を受けます。
色々な考え方があり、それを思うが侭に述べる事についてはさておき、
報道を見聞するにつけ、非常に残念に思いますことがひとつ。
私はスポーツの結果に対する『健全な考え方』は
『勝者をたたえ、敗者を励まし、参加者をねぎらう』ことだと思います。
野球に限らず、例えば男子柔道・サッカーなど
ただ結果を伝え、その敗因と責任のありかを追及する報道のなんと多い事でしょうか。
また、勝者は徹底的に賞賛されていますが、その対象は日本人のみ。
『日本に勝った相手』のことはほぼスルー。
近代オリンピックの創始者、ピエール・ド・クーベルタン男爵の
『オリンピックは、参加する事に意義がある』という言葉はあまりにも有名ですが
その出自はペンシルバニア司教であるエチュルバート・タルボットの
『オリンピックにおいて重要なのは勝利することよりむしろ参加したことであろう』という言葉であり
その真意は、クーベルタン男爵が前述の言葉の後に、こう続けています
『人生において重要なことは、成功することではなく、努力することである。
根本的なことは、征服したかどうか(結果)にあるのではなく、よく戦ったかどうか(経過)にある。』
例えどのような結果であったにせよ
そこに至るまで参加者が積み上げた努力に対して、敬意を払う事を忘れてはいないでしょうか。
参加された代表選手、選手たちを陰から支えた皆様、
『本当にお疲れ様です、ありがとうございました。』