「波」9月号の特集は、てんかん患者の就労に関するものでした。
患者さん本人の就労体験談、福祉事業所の経営者さんからの投稿、てんかん患者就労調査の結果と考察。

職場で発作が起きてしまった患者さんの体験談の中で、こんな記述がありました。
「発作後は肩身が狭いと感じていましたが、明るく優しい上司が励ましてくれました。今でも思い出すと感謝で涙が出ます。」
将来K君が職に就いたとき、こんな環境で働けたら、こんな感謝の念を持ち続けてくれたら、親としてはもう、安心して逝くことができますね。

もちろん簡単なことではないと思っています。
障害があることでそもそもの職の選択肢が狭められる中で、自分の理想の就労環境に巡り合う確率は、どうしても限られるでしょう。

希望もあります。
私自身が会社勤めを続けて実感していることなのですが、この10年5年は、多様性に対する日本の企業の理解がずいぶんと進んだと思います。
障害者に向き合えない企業はたちまち叩かれて利益を損ねる社会構造になっているのですね(→SNSの力)。
よって、企業では社員のマインドから整えるべく、定期的に多様性に関する教育を受けさせられます。
採用面でも、過去ブログで書いたとおり、障害者の法定雇用率を満たすことが企業の義務となっており、その雇用率も段階的に引き上げられています。
雇用率を満たさない企業はペナルティを払うだけでなく、雇用率を満たす努力を怠る企業は社名を公表される可能性もあります。
よって、各企業は障害者雇用に力を注ぐことになります。
K君が職を探す頃には、もっと就労環境が良くなっているのでは、と思います。
有り難いことですね。

全く関係ない話ですが、ショパンコンクール2025が始まりました。
YouTubeで全曲即時配信してくれます。
日本人が13人も出場するので(全85人中)、しばらく寝不足になりますが、しばらく幸せな時間が続きます!
まだ1次予選の半分ですが、今のことろ日本人では、私の中では、桑原志織さんの演奏が最も心に響きました。
もう一人、中島結里愛さんは、私の中の特別賞。

まだ高校1年生なのに、完全アウェーのワルシャワ大ホールを自分の世界に塗り変えていました。
どうすればそんな精神が育つのでしょうか?