185.ギヤードロコ:K2形蒸気機関車への巡礼 | Dampflok Nr.2

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(蒸気機関車2号機:ダンプフロック・ヌマー・ツヴァイ)
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どうもミニトレインズの次回作はドイツのクリン・リントナー式 (Klien-Lindner)ギヤードロコのブリゲイド・ロック(Brigadelok:旅団機関車)らしいので、予定通りに発売されますよう聖地に巡礼して拝んできました。 ホント、タマタマ時間があったのでね。
 
行った先は千葉県習志野市の津田沼。
 
JR総武本線津田沼駅から至近の新京成線新津田沼駅に隣接するイトーヨーカ堂の真ん前の「津田沼一丁目公園」。説明が長いぞー。

K2形-01
写真左がイトーヨーカ堂、右が津田沼一丁目公園。
 

K2形-02
 
ここに、K2形蒸気機関車が静態保存されています。

旧日本陸軍鉄道連隊用に川崎車輛で製造されたクリン・リントナー式歯車式蒸気機関車。 製造時は軌間600mmの0-10-0 (E形)だったようですが、戦後1067mmへ改軌した時に複雑怪奇なクリン・リントナー機構は撤去されたみたいです。 なので現存するこの車体はもはやギヤードロコではない!ということになりますね。
 
それでは車体の写真。
 

K2形-03
非正規側。 公園の中央からイトーヨーカ堂側をみたところ。
 

K2形-04
銘版にはユネスコ村から譲り受けた、と書いてあります。
 

K2形-05
C11と同じく角を削ったサイドタンク。
 

K2形-06
正規側。 この写真の方がE形であるのが一目瞭然。
 
足回りをもっとズームアップして見て行きます。
 

K2形-08
車体前部。 カプラーは朝顔型。
 

K2形-09
第一動輪と第二動輪。
 

K2形-10
右から第三・第四・第五動輪。
 

K2形-11
キャブ下部。
 

K2形-12
車体後部。
 

K2形-13
面白いのは第三動輪にフランジがないことです。 ギヤードロコ時代の名残りでしょうか。
 
まあ、このクリン・リントナー式。 文字で読んでもどんな機構かサッパリ分からん。 ギミック好きのドイツ人。 思いっきり複雑で高度な工作精度がいる機構はぴか一。 ゲルマン民族は凄いね。 タマにアイデア倒れするけど。
 

K2形-14
ということで、なんとなくシュールなイトーヨーカ堂とのツーショット写真。 
 
日本各地で保存と言う名の下に朽ちて行く蒸気機関車が多いなかで、津田沼の地に鉄道第二連隊(別名津田沼鉄道連隊)があった縁で、割と奇麗に保存管理されているようで、幸せな老後を送っているようでした。
 



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