7章中国-激動の時代と共に生きる芸術家たち | 65歳の芸大生

65歳の芸大生

定年退職後、新しいことにチャレンジしたいと考えて、今まで縁がなかった芸術について学ぼうと思い、通信制の芸大に入学しました。このブログが日々の学習内容の記録として活用しています。

1911年、辛亥革命によって清朝が滅亡し、長い皇帝政治の時代に終わりを告げてから百年が経過した現在、中国は世界有数の経済大国にまで発展しました。そうした大きな社会変化のなかで、芸術家は社会と自己の内面を鋭く見つめ、それを作品として表現したのです。本章では、この百年間における中国のアートシーンをたどりながら、各時期の芸術家が何を考え、どのように行動し、そして何を表現しようとしたのかを考えていきます。 

Movie1・・・中国の近代化と西洋絵画の導入 

Movie2・・・文化大革命と美術 

Movie3・・・1989年以降の美術の動向 

Movie4・・・高度経済成長と現代アート 

Movie5・・・行動する芸術家たち

近代中国の美術界を牽引した徐悲鴻は、西洋画の導入に努め、美術の発展に大きく貢献しました。文化大革命の期間、美術は社会主義に奉仕するものとされ、毛沢東を賛美する絵画が大量に制作されました。1989 年の天安門事件は芸術家たちに大きな衝撃を与え、この事件以降、現実を冷ややかに捉えたシニカル・リアリズムが注目されます。また 蔡國強は、火薬を用いた表現によって社会に向かって強いメッセージを発信し続けています。