65歳の芸大生

65歳の芸大生

定年退職後、新しいことにチャレンジしたいと考えて、今まで縁がなかった芸術について学ぼうと思い、京都芸術大学通信教育部芸術教養学科に編入学しました。このブログが日々の学習内容の記録として活用しています。

自身の日常生活や仕事を振り返り、未だ解決できておらず、かつワークショップによって解決の可能性があると思われる問題を一つ挙げ、それを解決するためのワークショップのプログラムを企画してください

ワークショッププログラム企画
1.対象とする問題
テレワークが増える中で、仕事とプライベートの境界が曖昧になり、生産性が低下するとともに、ストレスが増加している。
2.ワークショップの目標
テレワーク中の時間管理とワークライフバランスの改善を図り、生産性を向上させるとともに、ストレスの軽減を目指す。
3.参加者
同じ職場の同僚(10名)、管理職(2名)、人事部門の担当者(1名)
4.導入
ワークショップの冒頭では、テレワークの現状とそれに伴う問題点についての短いプレゼンテーションを行う。その後、ワークショップの目的と進行方法を説明し、参加者全員に自己紹介と現状の問題についての意見を簡単に述べてもらう。
5.知る活動
アイスブレイク(20分)
簡単なゲームを通じて緊張をほぐし、参加者同士の距離を縮める。
例:テレワークに関するクイズやミニゲーム。
現状分析(40分)
各参加者がテレワーク中の1日のスケジュールを振り返り、問題点を共有する。
例:タイムログシートを使って、1日の活動を記録し、無駄な時間やストレスの原因を見つける。
6.創る活動
解決策のブレインストーミング(50分)
グループごとにテレワーク中の時間管理やワークライフバランス改善策を考え、アイデアを出し合う。
例:付箋を使ってアイデアをどんどん出し、ホワイトボードにまとめる。
アクションプランの作成(50分)
出されたアイデアをもとに、具体的なアクションプランを作成する。
例:各グループが一つの改善策を選び、その実行方法、担当者、期限を設定する。
7.まとめ
成果発表(30分)
各グループが作成したアクションプランを発表し、全員でフィードバックを行う。
例:発表後に質疑応答の時間を設け、他のグループの意見を聞く。
今後の取り組みの確認(20分)
全体でまとめたアクションプランを確認し、実行に移すためのスケジュールを決定する。
例:進捗確認のための定期ミーティングの設定。
8.目標を達成するために特に工夫したところ
アイスブレイクの導入
コミュニケーションが苦手な参加者もリラックスして参加できるよう、初対面でも打ち解けやすい活動を取り入れた。
タイムログシートの使用
自分の時間の使い方を視覚的に把握するために、タイムログシートを導入し、無駄な時間やストレスの原因を具体的に認識する。
具体的なアクションプランの作成
単なるアイデア出しで終わらず、実行可能なアクションプランを作成することで、ワークショップ後の実践性を高めた。
9.期待される結果
・テレワーク中の時間管理のスキルが向上し、効率的に時間を使えるようになる。
・仕事とプライベートのバランスが改善され、ストレスが軽減する。
・参加者全員が時間管理の重要性を再認識し、積極的に改善策を実行する習慣が身につく。
以上のワークショッププログラムを通じて、テレワーク中の時間管理とワークライフバランスの問題を解決し、より充実した日常生活と業務効率の向上を目指す。

講義内で紹介された中国及び日本の文物、美術品、文化財を蒐集するコレクターの1人を取り上げて、その人物のコレクションの特徴及び時代背景などについて、調べて論述しなさい。
根津嘉一郎は、日本の明治から昭和初期にかけて活躍した実業家であり、美術品蒐集家としても知られる人物である。彼は東武鉄道の発展に寄与し、多くの企業経営に携わる中で、豊かな財力を背景に日本の伝統美術品や文化財の蒐集に力を注いだ。この活動は後に「根津美術館」の設立へと結実した。


1.コレクションの特徴
根津嘉一郎のコレクションは、日本の古美術品を中心に構成されているが、その範囲は中国や朝鮮の美術品にも及ぶ。彼の収集品には、絵画、書、陶磁器、漆器、茶道具、彫刻などが含まれており、質の高さと多様性において際立っている。
2.絵画と書
根津のコレクションには、鎌倉時代から江戸時代にかけての仏画や水墨画、さらには狩野派や琳派の作品が多く含まれている。これらの作品は、日本の美術史における重要な位置を占めており、根津の審美眼と収集力の高さを示している。
3.陶磁器と漆器
根津はまた、陶磁器や漆器の収集にも力を入れていた。彼のコレクションには、奈良時代や平安時代の漆器、中国の宋、元、明、清時代の陶磁器などが含まれている。特に、茶道具として使用される陶磁器や漆器は、茶の湯の歴史と文化を理解するための貴重な資料である。
4.茶道具
茶道具も根津嘉一郎の重要な収集品の一つである。彼は自らも茶人として活動し、多くの名品を蒐集した。茶道具には、茶碗、花入れ、水指、釜などがあり、これらは茶の湯の実践と美学を深く理解するための重要な資料である。根津は、千利休や古田織部などの歴史的な茶人に関連する道具を特に重視し、それらを大切に保存した。
5.時代背景
根津嘉一郎が活躍した時代は、明治維新以降の日本が急速な近代化を遂げていた時期である。西洋文化の流入とそれに伴う社会の変革の中で、日本の伝統文化は一時的に軽視される傾向にあった。しかし、一方で伝統文化の価値を再認識し、それを保存・継承しようとする動きも生まれていた。
 根津嘉一郎は、このような時代背景の中で、伝統文化の保存と普及に尽力した人物である。彼は、日本の美術品や文化財が失われることを危惧し、それを後世に伝えるための活動を積極的に行った。彼のコレクションは、単なる個人的趣味の域を超え、日本の文化遺産を守るための重要な活動の一環であったと言える。
6.根津美術館の設立とその意義
根津嘉一郎は、収集した美術品を広く公開するために、1941年に東京・青山に「根津美術館」を設立した。この美術館は、彼の蒐集品を展示するだけでなく、文化財の保存と研究を推進する役割を果たした。根津美術館は、彼の死後もその遺志を継ぎ、現在も多くの美術品を所蔵している。
7.文化的影響
根津嘉一郎のコレクションと根津美術館の設立は、日本の伝統文化の保存と普及に大きな影響を与えた。彼の収集品は、学術研究においても重要な資料となり、多くの研究者や美術愛好家に影響を与えた。また、根津美術館は、一般市民が日本の伝統美術に触れる機会を提供し、文化の理解と継承を促進した。

第二次世界大戦の終結後、敗戦国である日本ではGHQの統治下に入り、その余波で多くのコレクションが散逸しました。さらにその後、高度経済成長期を迎えたとき、全国で博物館・美術館が開館するようになります。本章ではこうした戦後のコレクションの動きと、建築物の保護などについてみてみましょう。 Movie1・・・松永安左衛門のコレクション Movie2・・・戦後の新コレクション Movie3・・・新しい美術館 Movie4・・・古建築の保存

太平洋戦争後、GHQの指導で出された臨時課税財産税法は、最大で資産の90%が徴収されるというもので、これにより優れたコレクションも散逸してしまいます。 松永安左衛門の場合は、《大井戸茶碗 有楽》などを東京国立博物館へと寄贈して、散逸を避けました。逆に五島慶太は、久原房之助の文庫を一括購入し、大東急記念文庫を設立します。また五島は益田孝旧蔵の《源氏物語絵巻》の入手に成功、没昭和35年に「五島美術館」が開館すると、これらのコレクションが公開されました。関西急行鉄道(現・近畿日本鉄道)は企業としてコレクションを蒐集し、大和文華館を設立して公開しましています。