スタッフ3名が
 

・こめっこシンポジウム

・人工内耳×手話

それぞれに参加した

イベントの感想です!
 

あくまで

一個人が聞いて、

解釈し、考えたことです。

割愛した部分もありますので

興味のある方は

ぜひもいもいスタッフまで

お尋ねください~

 

 

こめっこシンポジウム

 

 

とてもよかったので
割愛しながら

共有させていただきます。

スタッフの心の声を赤字で書いています
 

 

 

 

話題提供

 

 

最初にこめっこに通って子育てに安心出来た…

3家族のお話からでした。


***
1才半健診で言葉の後れから難聴と分かる。

これまで、言葉が入っていなかったことに焦り、手話も必要と思った。

両側人工内耳埋め込み手術をした。

こめっこでは手話でのコミュニケーション楽しみ、

人工内耳での音声言語も…

聞こえる世界も聞こえない世界も

どちらも知るアイデンティティを確立して欲しい。

人工内耳は本人につけるつけない自由に任せている。
 

***
 

生まれてきた子を見て「手話が必要だ」と何気に思ったパパ。

ママはネットで調べすぎて気持ちが落ち込む。

 

病院などで、聞こえないけど人工内耳埋め込み手術は難しい。

手の動きも厳しいので手話も無理…

口話を覚えるしかないかと一時期思った。

でも、こめっこで、手話は手だけで無く、表情や体も文法…

手が動きにくくても大丈夫キラキラと言われ、嬉しかった!

 

 

***

パパも難聴で、補聴器も手話も無く地元学校卒業。

きこえるママと結婚して、

生まれた子供が聞こえない!

これをきっかけに手話を覚え始める。

市役所でこめっこを紹介され参加した。

手話を覚えて、パパ自身が、約40年近く半分以下の情報しかなかったと感じた。

 

***

 

今の親さんは手話に抵抗なくて子供たち幸せだと感じる~

 

 

 

指定討論

 

聾学校は

一人ひとりにあわせた教育

という建前で

トータルコミュニケーション的な方法を

とっている学校が多いが、

実際は無理

 

なぜなら口話の子には口話で対応すると

口話が出来ない子は疎外感を感じる。

その状況に我慢し、疲弊する。

 

手話の子には手話で対応すると

口話の子が手話についていけない。

一人ひとりにあわせた教育というのは理想論

 

 

一番の方法は

聴力関係なく誰もが見てわかる言語を採用し、

みんな勉強すれば

手話という言語1つで教育できる。

 

 

こめっこはまさに理想の場。

こめっこの共通言語は手話。

ソーダ(きこえる兄弟)もまざっていて、

ソーダもちゃんと手話使ってコミュニケーションをとっている。

親たちが手話を勉強する場も作っている。

そこがすばらしい。

方針がぶれていない。

 

 

 

「当事者」の視点から

 

テレビドラマ『サイレント』。

手話が普及するいいきっかけになったが、

残念なのがオーディズム思想が入ってる。

中途失聴の主人公の姉に、子がうまれたとき、

「聞こえてますよ、よかったね」という流れ。

あれをどうにかできなかったのか。

しかも子供の名前が優生(ゆうき)…

優生(ゆうせい)思想を思わせますね

 

 

 

「手話言語教育」の視点から

 

手話にも音韻変化が実はある。

よく手話学習者が

ろう者は手話が早い!」

というがそうではない。

せんたくきが声ではせんたっきになる、

手話も同じ。

例:母・聾学校など

←これめっちゃ感動しました!!これは手話で説明したい笑

 

 

 

耳鼻咽喉科の立場から

 

こめっこの研究にも参加している。

木村晴美さんのオーディズムの話、耳が痛い話。

医科大学で難聴を治す必要があるという教え。それが当たり前。

「治す」という刷り込み。

 

まだ少数派だが、秋田県の中澤操先生など

「手話文化がある、手話が必要」という考えを持つ医師が

少しずつふえていることはわかっていただきたい。

 

手話がろう者の第一言語

という論文が耳鼻科の雑誌に掲載された。

 

聞こえない人の第一言語は手話であり、

日本語はそのあと。

 

最近は遺伝子で難聴の原因がわかってきている。

人工内耳が効果あるかどうかも、術前にわかってきている。

療育法の選択肢に手話を取り入れるなど

耳鼻咽喉医の手話言語に対する理解が必要。

中澤先生をはじめ

中等度でも軽度でも手話を獲得している方が

財産にもなるという考えが広まりつつある。

 

聞くことを体験させたい親は多い

 

手話を使うことには矛盾しない、

両立できるのを説明する

それを医療者として守ってほしいと広めているが

なかなか主流にならない。

それは我々の責任。それが現状。

 

→耳鼻咽喉科の立場から言ってくださるのは心強いですね…

福島にもそういう医師がいるといいのに…笑

 

 

 

言語脳科学研究の立場から

 

手話も音声も普遍文法による言語。

脳の中で入力→分析→普遍文法→合成→出力

それはどちらも同じということがわかっている。

 

自然言語では多言語環境が理想。

コーダ(親がきこえない、きこえる子)でも、

ろうでもどちらも自分の言葉として話す。

 

オウム返しではなく、

赤ちゃん、子供には入力された情報を分析して

文法を組み合わせる力がある。

 

脳科学的にはバイリンガルは全く問題はなし。

 

毎日繰り返し継続することが大事。

繰り返し入力される→脳に定着。

 

こめっこの毎日動画配信はとても効果的。

 

外であった出来事を家に持ち帰って家族間で話し合う、

共有するとさらに脳に定着、言語表現につながる。

それが日常的にできれば手話も音声も関係ない。

親子間で共有できていることが大事。

 

 

 

金沢大学の武居さん
(ご自身もコーダ)

 

わかる経験を積み上げることが大事。

ベビーサインなど単語レベルではなく、

手話は言語なので、論理関係まで話ができる。

 

十分にわかる経験を重ねることで、

わからない状況になったときに

自分がわかってないことがわかる。

わかってないないことがわからない、きづかない。

わかっているかどうかわからない。だと時間がもったいない。

 

分かる部分だけ抜き取ってわかった振りももったいない

 

小さい頃からわかる経験を積み上げるのが大事。

家庭内で分かる経験を与える必要

 

手話を獲得→日本語獲得にはならない。

手話の力を活用して日本語を取得手立てがあるという意味。

 

社会にでるときは

手話と日本語(読み書き)

2つの言語を手に持ち

羽ばたいてほしい。

 

→わかる経験を積み上げる、たしかに大事だと思いました。。

デフファミリーだから小さい頃は周りの会話がわかって当たり前。

わからない状況に我慢できない

→積極的にまわりに聞ける、日本語を勉強したがる、というのが

効果的だったんだなと改めて振り返ることが出来ました

 

 

いやーとてもいいシンポジウムでしたドキドキ

 

 

 

人工内耳×手話キラキラ

(以下はすべてスタッフの感想です↓)

こちらに参加しました!

人工内耳の手術を受けた時期は

幼少期~最近、と

バラバラな4人がお話。

 

お話を見ながら(声はなかったので手話を見ながら)思ったことを4つ。

 

4人とも最初に出会った言語は「日本語」。

ですが4人とも発表の際は「日本手話」で。

質疑応答や3人でやりとりしているのは「日本手話」。
聾学校に在籍している児童生徒数が減っているものの、

日本手話はこうやって継承されていく、

無くならないと感じました。

 

人工内耳は頭で聞く→耳で聞く補聴器とは違う。

「頭にダイレクトに音が届く」ということは

頭が疲れるってこと。

耳が疲れる補聴器とは少し違うのかな…

「自分で人工内耳を埋め込みすると決めたからこそ、

後悔はまだない」とおっしゃる方もいて。

・自分で決めること

・情報(ポジティブもネガティブもあるし、正しい、古い、間違っているものも多いけれど)をたくさん得ておくこと

・すぐに相談できる窓口があること(特にきこえない人だと、電話ではなく、メールでやり取りできるのも安心や信頼感につながる)

 

などなど考えさせられました。

やはり当事者の視点からの声は

気づかされることも多かったです。

 

 

 

 

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