自分が大変であることを、自分から話すことができないと、「私はこんなに大変(頑張ってる)なのに何で周りは気づいてくれないのか」という思考に陥りやすい。

でも、この考えってあえて厳しい言い方をすると、実はかなり傲慢なんじゃないかと思う。

自分がお願いしてもいないことを相手に期待してることになるからだ。

でもそうは言っても、自分の大変さを相手に伝えることは難しいし、怖いことなので、避けたくなるのは当然だ。

"弱音を吐いたらいけない。
甘えてると思われたくない。
できないと思われたくない。
相手に借りを作りたくない。
もし、相手に話して理解されなかったら自分が傷ついてしまう。"

こういうことを考えて、相手に自分が大変であることを話して理解してもらうことを諦めてしまう。でも、それは完全に自分の都合だ。

「違うよ!忙しい相手を自分のために煩わせたくないからだ!」

↑こういう言い訳が頭に浮かんでくるけれど、その前によく相手を見てみる。


本当に相手は忙しいのか?
⇒相手は雑談とかできる時間もなさそう?
相手に空いてる時間を聞いてもないうちから忙しいと決めつけてない?

弱音や甘えって絶対、どんなときも言ったらいけないものなの?
⇒いわゆる愚痴だけど、TPOと人を選べば全然言ってもいいと思う。家族とかに愚痴って「大変だったね」「頑張ったね」と言ってもらうことで、「我慢した自分偉かった」と自分を肯定できるし、自分がどんなことで悩んでるのかを相手に知らせることもできる。
弱音や甘えを吐かないことは確かにかっこいいけれど、そのせいで「周りは何もわかってくれない」と思ってしまうなら本末転倒だ。

相手に借りを作るって何?
⇒困ってる人を助けるって見返りを求めてすることなの? 自分はそんな風に思って人助けしてるの?相手に助けてもらうことで、相手との関係が対等ではなくなってしまうのか?相手はそんな風に思う人なのか?

相手に話して、理解されなかったら自分が傷ついてしまう
⇒前述したように、自分の大変さを相手に理解してもらうことは難しいことだ。
それに、相手だって当然種類は違えど大変なことの1つや2つは必ずあるし、場合によっては、話を聞いてる余裕すらない時だってあるだろう。
意を決して相談しても、全く聞き入れてもらえなかったという場合だってもちろんあると思う。
でも、たとえそうなったとしても相手や自分が悪いんじゃない。

何が悪いのかというと、

相手に私の考え方や立場や状況を想像して理解するという力がなかった。

相手には話を聞く時間と心の余裕がなかった。

自分の伝え方、お願いの言葉の選び方に問題があった。

相手の能力、時間的に無謀なお願いをしてしまった

相談するタイミングを誤った。


悪いのは人ではなく、手段、もしくは自分の人選ミス。というだけなのだ。



でも、そうは言っても、相談できそうな人もいなければ、うまく伝えられる手段も思い付かない...という場合だってある。

打ち明けたくない事情をもつ人だってもちろんいると思う。

手段というのは、必ずしも正攻法である必要はなくて、例えば、自分を守るために誰も傷つけない優しい嘘をつく、というのも1つの方法だと私は思う。(その代わりバレないように気を付ける必要があるからおすすめはしない。嘘に限らず、要はいろいろな手段を考えるのが大事だと思う。)

世渡り下手だった私からすると、上手な嘘をついて面倒ごとを避ける人を羨む気持ちを持ってしまったこともあるけれど、↑のように考えると、そういう人たちもきっと何か事情があって、相手や自分を傷つけないための1つの手段を使っていたのかなと思えるようになった。

とはいえ自分のことをよく知らない他人や、価値観が違う人に対してはそんな嘘も仕方がないことかもしれないけれど、自分の信頼するパートナーに対しては特に、なかなかそういうわけにはいかない。お互いのことを理解し合うために、相手の考え方、立場を思いやって、伝わるように話す必要がある。

追記:上記で「優しい嘘」と書きましたが、自分の信頼を失うようなものは危険なので、嘘に慣れない人は「上手に断る」ことから始めていくのをオススメします。。↓↓



続く!