第二十三話 謎
家に戻ってきた楓。
玄関のドアを閉めると同時に、楓はふうっと深いため息をついた。
図書館で見たあの光景が、どうしても頭から離れない。
また、葵くんと夏目さんが楽しそうに話していた。
胸の奥に残る、ぎゅっと締めつけられるような感覚が、まだ消えない。
(……私、何やってるんだろう💦)
悔しさと寂しさが混ざった気持ちを振り払うように、楓はカバンの中をごそごそと探り、黒い栞を取り出した。
図書館での出来事、葵くんの笑顔、いろんな思いが渦巻いているけれど、今の自分にできることは、たったひとつ。
「リアカナキケイムラサキが咲く夜。
全ての謎を合わせよ。」
改めてその言葉を見つめる。
何度読んでも意味はつかめない。
「……全ての謎、全ての謎ねえ。」
小さくつぶやきながら、机の引き出しを開ける。
そこには、これまでに集めた栞や手紙が、大切にしまわれていた。
一つずつ取り出して並べながら、楓はこれまでの出来事を振り返る。
一つ目の謎
全てはここから始まったんだ。
「913」「右下」「タ」
これは、図書館で葵くんがすぐに解いてくれた。
二つ目の謎
ウサギ、三日月、湯気の立つコーヒーのイラスト。
「15」の数字と、裏の下向きの矢印。
これは月兎珈琲店を示していた。
三つ目の謎
〇 → みにくいアヒルの子/裸の王様/親指姫
✕ → ヘンゼルとグレーテル/北風と太陽/桃太郎
「アトリエ」「46」
アトリエ・アンデルセンの絵画を示していたな……。
そして四つ目
リアカナキケイムラサキが咲く夜。
全ての謎を合わせよ。
楓は栞をじっと見つめながら、ゆっくりと息を吸った。
自分を奮い立たせるように。
「全部、つながってる……どこかにヒントがある」
考え込むうちに、一つの答えが心に浮かんだ。
(分からなくなったら、
まず行動しよう。
もう一度、
謎を解いた場所を巡ってみよう。)
そう思ったとき、心の奥に小さな決意が灯る。
次に進むために………。
→第二十四話につづく
作者からの一言
ご無沙汰してます。モフコです
28日投稿のおじさんの話たくさんのいいねありがとうございます。
こんなに皆さんに読んでもらってるとは思わなかったので、すごく励みになりました。ありがとうございます
君のページに栞を挟んだ
久しぶりの投稿です。
お待たせしてすみませんでした💦
前より投稿は遅くなるかもですが
楽しんでいただけると嬉しいです。