第四話 変わり始めた日常
あの日から、誠の日常は変わった。
いつもなら帰宅して、
風呂に入って、
由美の作った夕飯を食べ、
酒を飲みながら
テレビをぼんやり眺めるだけだった夜。
それが………。
「ごちそうさま!」
急いで食器を片付ける誠。
急いで自分の食器を洗い、食卓のものをどんどん片付けていく誠。
続きが気になってしょうがないのだ。
「パパ。
まだ修ちゃんご飯食べてる途中よ。」
「すっ、すまん。」
顔をかきながら修一に謝る誠。
「大丈夫。急いで食べるね。」
「ゆっくり食べなさい。父さんが焦りすぎた💦」
この様子を見てくすっと笑う由美。
誠は顔が赤くなり何も言えなくなる。
ようやく食事が終わり、片付けも済ませると、3人でソファへ。
「じゃあ、今日は遅いし5,6話ね。」
修一がいう。
「楽しみだな、母さん。」
「そうね。」
誠はうずうずしながら、
再生のボタンが押されるのを待つ。
なんたって、
リモコンの再生ボタンを押せば、
また異世界の冒険が始まる。
修一が再生ボタンを押す。
さあ、冒険の世界へ!
アニメを見終わったあと、由美と誠は号泣していた。
「あんな悲しい過去がエルちゃんにあったなんて(泣)」
「母さん。それより、あの謎の男が(泣)エルちゃんのお兄さんだったなんて意外だし、2人の運命が………(泣)」
うんうんと泣き声を聞きながら、修一が満足そうな顔をする。
「二人が喜んでくれて良かった。
そんなに気に入ったら、
他の異世界転生系も観てみたら?
サブスクとかDVDとかでさ。」
「……サブスク?」
→ 第五話につづく