第十一話 次の謎へ
二人はゆっくりと駅へと歩みを進めた。
楓はまだ少し頬を染めながら、心の中で今日の楽しかった時間を反芻していた。
「葵くん、今日は本当にありがとう。水族館、すごく楽しかった
」
「俺もだよ。楓さんと一緒だと、楽しく感じるな。」
駅に着くと、楓はふと思い出した。
本来の封筒に入っていた謎の栞のことだ。
(そういえば忘れてたけど…………。
水族館のミッションは咲が作ったものだったのよね。
それに…………。
このまま葵くんと別れたくなし……………。)
「葵くん。先週の日曜日、喫茶店で一緒に見つけた封筒なんだけど…………?」
「あー。特別ミッションのこと(笑)今やってきたばっかりじゃん。」
楓は少し焦りながら
「実は、その封筒の中にはもう1枚手紙が入っていたの💦」
「へー。どんなの?」
葵は少し笑いながら楓を見つめた。
楓が葵に本当に封筒に入っていた手紙を渡す。
そこには
〇→みにくいアヒルの子
裸の王様
親指姫
❌️→ヘンゼルとグレーテル
北風と太陽
桃太郎
アトリエ
46
と書いてあった。
「…童話のリスト?みたいだけど……。
そろそろ俺の学校テストあるんだよね。楓さんの学校は?」
「あっ……💦 そうだった……!」
楓は思わず苦笑いし、肩をすくめた。
「勉強しなきゃ、だよね……
」
「うん。さすがにテストは大事だからね。」
「じゃあ……テストが終わったら、また一緒に謎解いてくれる?」
楓はほんの少しだけ勇気を出して、そう言った。
葵は、そんな彼女の気持ちに気づいたように、優しくうなずく。
「もちろん。」
電車がホームに滑り込み、扉が開く。
「じゃあね、お互いテスト、がんばろうね!」
「またね。」
それぞれ違う方向のホームへと別れたけれど、心は同じ未来を見ていた。
→第十二話につづく
作者からの一言
今回の謎解きは本を題材に考えました![]()
上手くできてるといいな~。
次回も楽しんでいただけると嬉しいです![]()