朝、修学旅行の予定がバスの運転手の確保ができなくて、鉄道での移動になったと修学旅行の際のこととして報道されていた。だが、5月の連休明けの日程であれば、前年度から計画されていはずであり、働き方改革の影響を受けることもわかっていたのだから、その時点でバスの確保ができるかどうかはわかるはず。旅行会社が仲介しているのならば尚更のことである。旅行が開始される前の段階での変更ですらないのならば、これは契約違反であろう。それが、バスの運営会社の問題なのか、旅行会社の責任なのかこそが、本来であれば追求されるべきことであるが、労働者の確保が難しいからということで、すり替えられて追求されぬままのようだ。
 

 しかし、どこに行っても外国人観光旅行客のバスを見かける状況が一部にあるのに、本当にバスの運転手不足が原因なのか?これからの計画で、バスの運転手不足という話での計画変更は納得できることだとしても、あらかじめ契約している予定の変更は、実はバスの運行会社が外国人観光客の予定を優先した結果ではないのかと疑うことは陰謀論だろうか?そもそも、運行会社のスケジュールを確認せずに予定を組むものだろうか?燃料費の増加など運行会社との契約については、あらかじめなされているはずではないのか?
 

 もちろん、どこかの学校では事務の担当が段取りをしくじって、交通手段の確保や確認ができていなかったということもあったから、旅行会社の担当が確認せぬままに、当日になって発覚ということだったかもしれない。そうであれば、情報の開示という点で、誠実さに欠ける行為であって、修学旅行の依頼を受けるに値しない会社であろう。だが、テレビの番組でバスの運転手不足が原因であるという説明がされていることで、事実関係の隠蔽があることは明白である。なぜなら、バスの運転手が不足することは新年度から想定されるべきことであり、前年度からの予定で織り込み済みではないということはありえない。事情があって予定変更になりました、やむを得ない事情ですと言い訳しているだけなのだ。それは、旅行会社の怠慢が原因なのか、契約していたのに儲けの上がる方の予定を優先して、儲けの少ない方を断る言い訳に運転手不足を使っているバス運行会社の嘘なのかのどちらかであろう。どちらにしても、差額の返金だけで済ませるというのは、契約違反があるのに図々しいことでしかない。こんなことを野放しにしているテレビ局はジャーナリズムの一角をなすだけの、能力を持っていない。そして、バレなければ何をしてもいいという考え方の会社増えているのならば、日本人の美徳は失われていきつつあるということだ。