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MO Coach Kaz のブログ

モーグルスキーの世界を知ってらうことや、身体にかんすることなど多少でもみなさんの活力になることを書き留められればと思い始めます

おはようございます! 

 

2023年12月2日ワールドカップ・モーグル初戦ルカ大会の朝を迎えました。今シーズン練習してきたことがどのくらい出せるのか、どのように評価されるのか?、選手同様、期待と不安が入り混じる朝となってます。

さすがにこの歳になり、これだけ遠征経験があると、選手ほどの緊張感はなく、こうやってブログを書く余裕があったりもします。まぁ、逆にこの歳でテンパってたらかなりまずいかと... 

 

とはいえ、昨日は公トレが13時前に終わってから洗濯(次回12月5日まで洗濯機がない)、連盟担当者との今後の活動等に関するミーティング、各選手とのショートビデオミーティング、TCM、情報の伝達、今日の準備、明日の宿から空港のバス移動の時間のチェックなどなどやることはやったかと。

 

さて、昨日の公トレを見て感じたことを書いてみようかと!

 

 

 

 

 

わからん...... よめない.....

 

久々な感じです。いつも、去年同様はあきらかにアメリカ女子やトップ選手の人たちが抜けてるな〜、こんな感じになるんだろうな〜と言う流れがなんとなく見えてくるのですが、今年はよめない..... 

明らかに良いのはスウェーデン男子。ウォルターの金、連盟、スキー場(イドレ)の協力等による環境の良さ、スウェーデン初の冬季五輪開催に向けた動き、チームの土台となるラッセとハラルドと言う2大柱のコーチ陣と勢いが出ないわけがない....全て整っている気がします 

 

みなさま期待の日本チームも男女共に相変わらず安定して強いんだろうな〜と言う雰囲気も感じられますし、アメリカ女子は今年も強そうだな、など見える部分もあるのですが、来年から始まる五輪選考に向けた技術面での傾向、それによるコブの形状の変化予想が立ちません.... まぁ、おそらく今季の前半戦終了時には見えてくるのかな〜?と思っています。 世界中が堀島選手のターン中間〜後半のカービング技術のコピーに移行しているのは確かなのですが、昨年も同様の傾向が初日に感じられたが公トレ初日に見た瞬間、その速度では試合滑らんでしょ!って思ってみていて結果試合当日にコブの形状もほとんどの選手の滑りがその前の年の滑りに戻ると言う、予想通りの展開となりました。 

 

が、今季はスウェーデン男子はそのまま試合で行けるスピードまで洗練されていますが、それ以外の上位選手はコブの形状によっては出せそうだけど、昨日までの形状のままだと去年同様元の滑りに戻るんだろうな〜と言う際どい完成度の選手が多いように感じられます。 

まぁ、かなりマニアックな個人的主観でしかない視点のでコメントですが...

 

うちの方はいうと、求めているターン前半からのカービングは元々コブの形状、ピッチにかなり影響されるので、これまたなんとも言えません...  今年のルカのコースは、昨年のこの試合や今年のイドレ程癖のあるコースではないのですが、上記のどちらにふれるかわからない上位選手陣の今日の滑りを見て、コブの形状の変化予想を立てて最善の案を考え、伝え臨みたいと思っています。  

 

文字だらけですいません.... 

 

明日は移動日なので、パッキング等でバタバタするので、報告を踏まえた更新は数日後かと 

 

 

 

 

昨日に続けての投稿!(ちょっと頑張ってみてます)

 

本日、今季初戦の地となるルカ/フィンランドにて公式トレーニング(以下、公トレと記載)が行われました。

 

今季より公トレ初日は下の写真のCourse Development(コース発達日?)と記載されている通り、前日までに圧雪車で作ってもらったコブの元になる雪の塊を、スタッフの方々がスコップ作業でなんとなくコブっぽく仕上げてくれ、その状態からこの初日の公トレで滑り込んでコースを完成させて行く日と言う認識になっています。 

 

 

 

さすがに男子の最初の時間帯では、コブが浅すぎて皆苦戦していました。(個人的にはコブが浅くても滑れないといけないといけないと思うのですが、現在のコブの力を受動的に受けて降りてくる滑りでは、コブが小さいと足場が狭くて安定して降りてこれないので、スピードが出過ぎて破綻している選手が多かったです) 

しかもまっすぐ早く滑る男子が最初だったので、コブがあまり発達しなかった感じがしました。 

女子の公トレの後にはある程度コブになったので、明日は男子もちゃんとした練習が出来ると思います。 (下の写真は女子の公トレ終了時の1エア下からの写真になります)

 

 

明日はなぜか8:30か公トレと早いので、今日は簡単な報告にさせていただき早めに寝ます! 

 

 

 

では、また時間を見つけてアップするよう心がけます。

 

 

 

またまた、久しぶりの投稿となってしまいました..... 

 

日本を出て早くも1月弱経ってしました.... ずっとフィンランドにいます。最初はレビと言うスキー場に入り、今は明日からのワールドカップ初戦の公トレが始まるルカにいます。

ですが、今日は最初に行っていたレビのレポート?になります。

 

レビのコース

 

レビでは初めてオーロラを観ることも出来、良い環境で練習をさせてもらいました。色々とオーガナイズしてくれたラウリとスキー場の支配人?のマルコに感謝です。 二人とも長野五輪の頃から知っているので、懐かしさを感じつつ時の流れも感じました。

 

 

 

相変わらず忙しさと寒さに耐える日々を過ごしていますが、相変わらずトラブルの多い人生の星の元に生まれたようで、数日前に出発の日時をメールで確認したにも関わらず、バス会社が1日間違えており、大変な目にあいました....

 

よりによって前夜から大雪となり、泊まっていたコテージの前の道が膝下ぐらいまで雪が積もっており、大きな通りまで100m弱除雪に挑戦するも車が入る広さを確保するにはかなりな作業になるので、雪道の中重い荷物を引きづり待つことにしました。その後バスに4時間近く乗ることになるので、寒い中薄着で待てどバスは来ず....

 

その後ラウリにバス会社に電話してもらい、なんとか1時間後ぐらいに来てもらい、ルカまで無事に到着! 

 

ちなみに今更ではありますが、HPを作成してみました。簡単とは聞いていたものの、部屋にWifiもなかったのでかなり苦戦しました.... 相当暇な時にでも覗いてみてください。 

 

 

出発前インスタも初めてみたので、これから少しは頑張って情報発信試みます! とは言っても現実問題本業がメインシーズンなのでそんなにアップはできない気が...

 

 

 

 

 

 

 

ご無沙汰しております、一昨日無事ニュージーランド合宿から帰国しましたが、相変わらず帰国前後はバタバタしてしまいました

 

まず帰国2日前に韓国の選手達が乗る予定でいた便が機体整備が必要でニュージーランドに飛んでこれずキャンセルの案内が.... 6人ですが1組+3名バラバラで航空券を購入していたので、それぞれの旅行会社、航空会社、ウェブサイト先に問い合わせした結果、出発翌日夕方になんとか全員の行き先、搭乗時間がわかりました。 宿のチャックアウトの時間、荷物と乗車人数制限による配車も関係してくるので、落ち着きのない残り2日間となってしまいました... 

 

 

出発日は4時半起きで選手3名を空港に一旦送り、戻ってからお借りしていた2件の宿の掃除、最終チェックなどを行い無事に10時前にチェックアウト。 空港から街まで20分もかからない一本道でナビがなくても気軽に行けるのはクイーンズタウンの魅力です! 

空港では恒例のオーバーチャージバトルを無事に済ませ、落ち着いたと思ったらスキー場からずっと送られてこなくて、もう支払い自体がなくなったかと思っていたコース使用料のインボイスがメールにて届く...... なんと120万超え.........  出発前から再三聞いていたシーズン券の値段も初日スキー場で担当者にご挨拶してから判明、コースフィーは後からと言われ続けこのタイミングでこの額.... さすがニュージーランド...

 

今回はシドニー往復はANA便だったので、機内に乗った時には帰国した雰囲気になれ9時間弱中6時間は寝れました!ANA様、いつも快適な空の旅をありがとうございます! 

 

と、そんな快適な空の旅、コロナ禍も終わり入国手続きもスムーズに終え、クロネコヤマト様も羽田空港第3ターミナルの営業は朝5時から預ける事ができるので、飛行機移動は快適に進みました! 

 

ありがたや〜

 

と、ここまでは順調でしたが、早く出れたので通勤ラッシュ前に東京駅まで行けるはずが.... アップルウォッチのスイカが反応せず、再起動など色々試してようやく使えるようになるまでに電車2本見送る羽目に.... 

 

ようやく東京駅の到着時間が見えてきたので、電車内で帰りの新幹線をえきねっとで予約しようと思ったら、予約ラッシュ時で通信障害が発生、結局羽田空港〜東京駅間ずっと携帯で取ろうと頑張るが購入できず東京駅で1時間潰してから乗ることに.... 

 

ようやく新幹線に乗り少し休もうかと思ったらフルかバレージで借り、無事故で返したレンタカー会社からNZ$2100超えの請求がメールで届く.... 意味不明なのでメールで戦うと途中でNZ$1800ちょいに下がり再度支払い先のURLが届く.... 

請求自体が意味不明なのに、途中で説明もなく金額が下がったので余計信じられなくなったので、レンタカー会社の本部に連絡をして正確な内容を把握してから払うとメールで伝えたら、最初にデポジットで伝えていたデビットカードの口座から勝手に引き落とされました.... 

 

新幹線を降り帰宅後すぐに取引先銀行に電話をして、内容を説明しようとするもコールセンターあるあるの問い合わせ先たらいまわし.... 

一周回って再度以前にたどり着いた先の違う親切な担当者の方で、ようやく話はついたもののデビットで即時引き落とされているので、止めることも出来ず取り返すにはレンタカー会社に連絡をするしかないとのこと。 その後2件メールを送るも返信なし....   

 

日頃の行いだと思うのですが、なぜいつもこんな状態になるんだろ〜....  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は今現在行わせていただいているモーグルスキーのコーチ業とはどう言うものかを書いてみようかと

 

スポーツのコーチと言うと、現場で指揮をしているイメージを強くあると思います。が、それは自分たちの競技の場合、1年365日のうちのわずか15日間ぐらいであり、それ以外の時の途切れることのない雑用がメインの仕事と言っても過言ではありません。

具体的には;

 

<事務作業>

・長期計画の作成(長期、中期、短期) 

・年間計画の作成 (トレーニングの組み立て、合宿、試合、などなど) 

・連盟との調整ごと

・予算に関すること

・スタッフの配置と業務内容の仕訳 

・他国との折衝(合宿先の環境整備など) 

・合宿、遠征ごとの資料作成 

・合宿、遠征の予約業務(国内外の移動手段、宿泊先、トレーニング施設などなど) 

・国際スキー連盟、各国コーチ陣とのコミュニケーション、連携

・情報収集

・精算業務(合宿、遠征ごと)

・勉強(スキーのこと、身体のこと、経理などなど)

・選考基準内容の立案 

・エントリーの確認

・TCM(チームキャプテンズミーティング)への出席

 

<現場作業;合宿、遠征中>  

・コース作成&メンテナンス 

・運転

・宿泊先との折衝(Airbnbで予約する事が多いので)

・買い出しなど

・スキー場、他国コーチ陣との打合せ 

・OC(大会組織委員会)での情報収集及び、精算業務、食事時間の確認などなど)

・日々のスケジュールの確認、人材の配置、時間などを決める

・ビデオ、チームミーティング

上記に加え、移動時のトラブル処理(飛行機の遅延、キャンセル、ロストバゲージへの対応などなど)、怪我人が出てしまった場合の対応 

 

 

 

ざっくり書いてみましたが、一つ一つがかなりの仕事量であったりするので、合宿、遠征中のオフの日はあくまでも肉体的なオフにはなりますが、逆に言うと練習日の疲れや時間的に出来なかった事務作業を行う日になるので、休みと言う休みはありません。 

個人的には帰宅している期間は、よく戦争映画などで戦士が自宅に戻り家族と団欒しているようなシーンがありますが、それと似た感じだと思います。(わずかな骨休めの時間)  

上記はどのスポーツの競技団体においては同じだと思いますが、裏方の雑務の時間が以上に長く実際の対面での選手に対するコーチング時間と言うのは、上記すべての業務をこなした上で行われるわずかな時間となります。 

 

よく色々な国に行けていいね!と言われます。 景色もよく素晴らしいところに行かせてもらえるのはありがたいとは思いますが

景色をゆっくりみたりする時間、余裕がないのが現実です。 

<例>

現在の合宿先ニュージーランドでの日々の流れ 

   6:00     起床〜(朝食、お弁当の作成)

   7:20     宿出発

   8:15     スキー場到着

   8:50〜    コーチング(フラット)

10:00〜11:00 コースメンテ(スコップ作業、雪が硬いと地獄です...) 

11:00〜12:30 コーチング

12:30〜13:00 コースメンテ 

13:00〜15:00 コーチング

15:00〜15:30 コースメンテ

16:00〜17:00 運転

17:00〜19:00 晩御飯、ビデオチェック、シャワー

19:00〜21:30 全体ミーティング〜個別ビデオミーティング

21:30〜22:00 翌日の準備、急ぎのメール対応など

  22:30     就寝(朝が一瞬でやってきます...)

 

見ていただいての通りかなりな責任に加え、休日出勤、残業代など当然ない完全ブラックな仕事です.... が、楽しく自由にやらせてもらってます。

 

 

 

 

 

 

       

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ブログ再開!

 

ブログ再開と書いてはみたものの、前はいつだったかも覚えていません...おそらく2006年ぐらいかと... 

と言うことで、お前は誰よ?って思われる方も多いと思うので、再開初回の今回は軽く自己紹介をさせていただこうかと。

 

 

堀江和久(ホリエ カズヒサ)51歳.... 富山県出身、長野市在住(ただしほとんど家に帰れません...(涙) 

人見知りな方ではないのですが、深い人との繋がりが苦手で生きているだけでかなりな人に迷惑をおかけしているかと.... 迷惑をかけている自覚はあるのですが、なぜか?と言う部分を認識できていないのでこの年になっても未だかなりな問題児です... 

 

<経歴>

今現在は韓国のスキー連盟経由で3シーズン前より韓国のオリンピック協会と契約をしていただき、モーグルナショナルチームのヘッドコーチをさせていただいています。その前の7年間は貴重なご縁をいただき、日本のスピードスケート連盟の方のスタッフ(通訳)としてナショナルチームのサポートを中心に世界大会の帯同もさせていただいていました。 平昌五輪にはスピードスケートの方のサポートスタッフとして帯同させてもらっています。 その前は韓国のモーグルナショナルチームが所属していたプロチームのGKLスキーチームの方で2シーズン半ほど、テクニカルコーチを行う。(その時の縁もあって今の仕事があるのかと) 

 

モーグルの方は19歳より始め、選手としては選手と呼べるような成績も残せなかったレベルで終わりましたが、アメリカのコロラド州にスキー留学した流れから、つたない英語力ながらカナダのスキーキャンプの通訳として12シーズン手伝わせていただきました。 その時の経験を活かし、コーチとして活動を始めることに。その後2004年秋に突然当時の世界ランク2位の韓国系アメリカ人選手よりプライベートコーチの依頼を受け、2006年のトリノ五輪では銅メダル獲得に微力ながら貢献させていただきました。(ただし2位の選手が3位で終わってる訳なので、コーチとしても未熟であることも明確になったかと...)  

 

その他日本のナショナルチームを経験した女子選手を複数年みさせていただきましたが、そこでも自分の未熟さから押し上げることが出来ず、悔しさに打ちのめされながら、足りていないことを探し、勉強をし続け今日に至ってます。  

 

スピードスケートの方でも通訳と言う立場から、トップ選手とアメリカ、オランダ人コーチ陣の間に入らせて頂き、運動生理学の基本的な部分や、解剖学に関すること、数々の質の高いトレーナー陣、栄養、科学スタッフの方々のお話を聞くことが出来、身体の使い方であったり、モーグルの世界ではまだまだそれほど重要視されていない、心肺系のトレーニング方法なども勉強させてもらうことが出来ました。また競技の特質のせいか忍耐強く、知識も経験もある素晴らしいスタッフ陣の方々と過ごすと言う、貴重な体験をさせてもらえました。 

 

このような数々の貴重な経験をさせていただいたことを、今後は韓国のモーグルチームのみではなく少しでも多くの人にお伝え出来ればと願いつつ再開することを決めました。 スポーツで得られる感動とその裏にある苦労、人生ドラマ的な部分など、お伝えし見る方々の人生に少しでも活力が湧き、楽しく過ごしていただけばこれ以上ない幸いかと。