おはようおじさん | 35歳からの、伸びしろしかない人生の歩き方。

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最近よく思い出す事があります。



それは私が25歳の時。

当時電車通勤をしており、田舎特有のがらんとした吹き抜けのホームで、毎朝電車を待っておりました。



ぼけーとした顔で、ただただ電車を待つだけの時間‥


そんなある日、


いきなり
知らんおじさんが挨拶してきました。





えええ、私に言ってる???と動揺しまくるワタシ。
あまりにもナチュラルすぎる挨拶に、このおじさん実は知り合い?!と思ったけど、記憶にない‥


それが「おはようおじさん」との出会いだ。


それからというもの、
おはようおじさんは毎日「おはよっ!」って挨拶してきた。
目がくりくりとしていて、いつも曇りなきまなこで見てくるおじさん。


私は会社まで2駅で着くので、それまでの間おじさんと電車でお喋りするのが日課になった。


季節のはなしや天気のはなし、などいわば世間話。

お互いお互いの事は深く聞かず、特に話さず、そんな絶妙な距離感が私は心地よかった。



ある日、おじさんに個人的な話を打ち明けた。

結婚して会社を退社することになり、もう電車には乗らなくなる。いきなり居なくなるのはダメだな、と思ったから伝えたのだ。



それを聞いたおじさんは、さびしそうな笑顔で喜んでくれた。


おじさんの家庭の事は深く知らないのだけど、奥さんがいない、と言うのを聞いたことがある。
独身だからいないのか、
奥さんが他界されたという意味なのか、
離婚されたのか、
何か理由があって別々で暮らしているのか。

特に深く聞いてないので、どうゆう意味で言ったのかわからない。

でもおじさんは少し寂しい気持ちを持っていて、わたしと話をしてみたい、と思って勇気を出して挨拶してくれたのだと思う。



私は今地元に戻ってきていて、たまに電車に乗る時がある。

ふとあのおじさんいるかな、と思う。


もしまた会えたら、今度は私が曇りなきまなこで「おはよ!」って言おうと思う。

ちなみに名前も知らない(笑)
だから勝手におはようおじさんと呼んでいる。



※この話はノンフィクションです。妄想ではありません😂笑