所有事業者:富士急静岡バス(静岡)
仕様・用途:都市間高速路線仕様
(高速「かぐや姫エクスプレス」号に充当~※)
登録番号:富士山240 あ 8701
社番:W8701号車
配置:鷹岡営業所
初年度登録:2007年
シャシー製造:日産ディーゼル工業
搭載機関:日産ディーゼルMD92TK型
車体架装:西日本車体工業
車体型式:西工02MC C-Ⅰ型
車両型式:PKG-RA274RBN
車名:日産ディーゼルスペースアロー
撮影日:2012年9月29日(土曜日)
撮影場所:東京駅八重洲口
※・・たぶん
私のライブラリー、日産ディーゼルが少なくなっています。地方ではまだ活躍の場があるかと思いますが、大都市部では残り数が知れており、東京だと都バスが全滅、東急バスではまだ走っているのは確認出来ていますが、声高らかに「あたいは日デでござい」というのは中型ロングのJPぐらいで、大型車だともしかしたらOEM供給のエアロスターSの可能性があります。一時期日デ王国だった西武バスも東京ではすっかり見かけなくなり(軽井沢にいるという噂あり)、関東バスでも西工ボディを架装した車は見かけるけど、パッと見はRAなのかエアロスターSなのかは判りません。
最後の車がロールアウトしてから15年が経ち、その時新車だった車はそろそろ先が見えてきたかなという感じですし、「地方では活躍の場がある」っつったって、地方へはなかなか行くのがムズいですし、残存していても被せてるボディは西工ばかりで、富士重工製のボディを被せたのは地方でも見かけません。
さて画像の2007年式スペースアロー、令和の今は鬼籍に入っているかもしれませんが、調べたらとんでもない車でした。
富士急行グループは、グループ全体で見れば国内4ディーゼルメーカー全てを導入していますが、今は日野が目立つのかな? 2009年現在のデータになりますが、日デの組織率は全体の25%で、当時は日野に次ぐ野党第一党でした。
そのデータを見てビッ栗したんですが、富士急行グループにおいて、平成17年排ガス規制適合車(PKG-)のRAは何と1台しかなく、台数的には先代のKL-RA552RBNばかりが目立っており、撮った時な別に「PKG-だっ!」って思ってなく、偶々撮った記憶があります。今更ながらおったまげました。
撮影時はコーポレートカラーのままでしたが、後に各種ラッピングが施されるようになったようで、二重三重で「こりゃ奇跡だ」と自身の運の良さを褒めました。気のせいかもしれませんが、スペースアローの直結冷房車も珍しいような。東京空港交通では至極普通だけど、富士急のスペースアローは殆どがサブエンジン式なので、やっぱり珍しいなと感じました。
行く先表示からおそらく「かぐや姫エクスプレス」ではないかと予想します。
東京と富士を結ぶ富士急の高速路線バスは他に「やきそばエクスプレス」があるんですけど、「やきそばエクスプレス」は富士駅を経由しませんので、「かぐや姫エクスプレス」であると思われます。
そういえば最近、富士急グループのシンボルマークが一新されたそうで、画像でも見えますが、富士山のイラストの真ん中に「Q」をあしらったシンボルマークが新車には貼付されていないのだとか。この「富士山にQ」のシンボルマーク、良いんですけどねぇ~。
【参考文献・引用】
バスラマインターナショナルNo.119
BUSRAMA SPECIAL 11「UDマークのバス達」
(いずれもぽると出版社 刊)
ウィキペディア(富士急静岡バス、同鷹岡営業所、やきそばエクスプレス)