所有事業者:札幌第一観光バス(北海道)
仕様・用途:観光貸切仕様
登録番号:札幌22 か 1165
配置:本社営業所
初年度登録:1991年
シャシー製造:日野自動車
搭載機関:日野F17E型
車体架装:日野車体工業
車両型式:U-RU2FTAB
車名:日野セレガFD
撮影日:1993年2月22日(月曜日)
撮影場所:中山峠
ボディカラーからして、北海道中央バス(以下、中央バス)の貸切仕様車と思われがちですがさにあらず、で、中央バスの系列会社である札幌第一観光バスの初代セレガです。
札幌第一観光バスは、1979年に発足した事業者ですが、元々は1978年に同じ中央バスグループのニセコバスが札幌地区で貸切事業を展開すべく発足させた営業所が1年で頓挫し、その受け皿として発足したのが歴史の始まりです。
本社は札幌ドームの近くにある札幌市月寒にあり、中央バスの月寒営業所に併設しています。
当初は中央バスと共同で車両を受注していましたが、後に独自受注となり、中央バスのグループではあるけど、我が道を歩んでいます。
1993年からは路線事業に進出し、中央バスが運行していた当時の当別-江別間、当別-青山間の路線を移管したのが始まりで、後に中央バス本隊の運行委託も行うようになりました。
同年には北海道新聞の子会社である道新観光バス(→道新サービスセンター)の事業撤退によって、中央バスを介して第一観光バスが受け皿となり、虹観光バスを設立しました(1996年に北空知バスに事業譲渡)。
画像は1991年式で、撮影が1993年ですからまだ新車の域を脱していない頃になります。
晩年は「CHUO GROUP」と記されていた側面ロゴは当初、「DAIICHI KANKO」となっていました。
2010年頃までに除籍されたとのことですが、2009年7月現在で既に現役車両として登録されていないので、2009年には除籍されていたことになります。
【参考文献・引用】
HRIB北海道バス研究所
バスラマインターナショナルNo.115 (ぽると出版社 刊)
ウィキペディア(札幌第一観光バス、北海道中央バス月寒営業所、日野セレガ、北海道新聞)