今回のアーカイブスは、今から7年前の2017年2月にうPしたNo.428をお届けします。

EF65PF、EF64 1000、ED76、DE10・・・と、国鉄型の機関車が何かと話題になっている昨今、EF81もまた、様々な話題を振りまいてくれています。

 

正直、旅客、貨物含めて、EF81の現役機がどれ位あるのかは知らんけど、JR東日本の稼働機は工臨牽引がメインでしょうから、やはり大手を振って活躍しているのはJR貨物の稼働機だと思われます。

そんな中、九州の門司機関区に配備されている303号機が令和現在では一番の注目機ではないかと思われます。というのも、300番代唯一のサバイバーだから。

EF30の増備機という立ち位置で昭和48年に4両が製造された300番代。関門トンネルを通過することから、ステンレス車体を用いたことで異端機扱いされましたけど、「さくら」や「あさかぜ」といった、当代きってのスーパースターである東海道ブルトレをEF65からバトンを渡されて、関門海峡を引導する役割を黙々と熟していました。

当時のEF81は、架線のある平坦電化区間であれば何処でも走れる優れ物であるにもかかわらず、全くの脇役でした。「日本海」や「つるぎ」といったブルートレインも牽引していましたが、 “昭和の撮り鉄” からはガン無視されていました。

 

詳しくはNo.428の記事で伝えていますけど、そんな “関門間” でしか見られなかった機関車が突如、関東に進出したのです。あれは、小学生でも解る「衝撃」でした。

当時は福島の内郷機関区に配備されていましたが、普通に東京にも進出していたので、そりゃあ、狂喜乱舞でしたよ。後に内郷機関区の車両無配置化で東京の田端機関区にやって来ましたけど、僅かながら寝台特急「ゆうづる」を牽引した記録もあります。

国鉄末期にEF30の老朽化で関門に戻されたけど、多くのファンは「「北斗星」を牽引する300番代を見たかった」と思ったでしょうね。

 

では、典型的な “ご当地機関車” である、EF81 300番代が首都圏に “殴り込み” をかけていた時代にタイムスリップします。