5月26日(日曜日) 晴れ時々曇り
昨日、今日と晴れましたけど、来週辺りから梅雨空っぽくなるんですよね。5月も何気に雨が多かったので、ホントに困りものです。
大相撲夏場所は今日が千秋楽。
上位陣の総崩れに実際に国技館に足を運んだ人も、ブラウン管の向こうで応援していた人も嘆いたことでしょう。解説陣も「ケガをしない丈夫な体作りを」って事ある度に提言していましたけど、こういう体と体がぶつかり合う格闘系のスポーツは、特に予測が付かない展開になることは珍しくありません。そういう “不測の事態” にも耐え得る体を作りなさいと言っているのです。私もそれは同意します。
そんな中でも “光” は探せばあるもので、大の里関がやってくれました。
まだ荒削りな部分はあるけど、彼は本物ですよ。
以前にもお話ししたことがあるように、「強い力士」は上に上がる時はあっという間です。
かつての大鵬関、輪島関、北の湖関、千代の富士関・・。
千代の富士関は下積みは長かったけど、勝てるようになってからはあっという間に大関、横綱になっていきました。
今の照ノ富士関も同様で、ケガで序二段まで下がったけど、腐らずに稽古を重ねて、再入幕を果たしてからは横綱になるまでには時間はかかりませんでした。
今回の大の里関もそんな感じがするんですよねぇ~。
昨年初土俵で、その1年後に幕内最高優勝、もしかしたら来年は大関か横綱か・・というくらい、その強さは際立っていますし、対せ相手が上位力士と言えど物怖じしない度胸が凄いですよね。
ただ、不安材料が一つ。
場所前のちょっとした不祥事に表れているように、彼は下積みを経験してないでしょう。
そういった環境下の中で、取り巻く若手力士にハラスメント的なことをしないかどうか、雑用をこなしてくれる部屋の力士にあれこれ言わないだろうか、宮城野親方の時と同じように、親方は力士の一部始終を監視しているわけではありません。そういった指導は親方がしなきゃいけませんが、理解させるのも生半可なことじゃないようですね。大の里関にその指導が伝わっているかどうかは、今後の課題になりそうです。
それと、何だか久々にちゃんとした形で「THE 千秋楽」が聴けたような気がします。