所有事業者:阪急バス(大阪)

仕様・用途:一般路線仕様

登録番号:大阪200 か 2812

社番:2943号車

配置:千里営業所

初年度登録:2009年

シャシー製造:三菱ふそうトラック・バス

搭載機関:日産ディーゼルMD92TJ型

車体架装:三菱ふそうバス製造

車両型式:PKG-MP35UK改

車名:三菱ふそうエアロスターノンステップ

撮影日:2014年3月3日(月曜日)

撮影場所:阪急箕面駅

 

 

狙っていたわけではないんだけど、ちょうど10年前に撮った阪急バスのエアロスターです。

平成17年排ガス規制適合車、いわゆるPKG-代のエアロスターは何年か前に取り上げたことがありますが、その時はWB5.3mのM尺で、今回はWBがちょっと短いK尺になり、しかも4台のみという少数派です。

 

その頃、三菱ふそうは日産ディーゼル(→UDトラックス)と資本提携を模索しており、その関係でまず、ふそうのバスと日デのバスとの相互OEM供給契約を実施。エアロスターを「スペースアローA」として、またスペースアローを「エアロスターS」としてデリバリーを開始しました。また、エンジンも日デ製で、当時の日デのお家芸である尿素SCR装置を組み合わせました。

 

そのせいで、三菱ふそうは自社製ノンステップバスの製造を中止して、日デ車に委託する形を採りましたが、ふそうをこよなく愛するユーザー(事業者)から「ふそうオリジナルでノンステップを作ってけれ」という要望が相次ぎ、2009年にふそうオリジナルのノンステップをデリバリーすることになりますが、ふそうオリジナルのボディでは日デ製エンジンと尿素SCRの搭載するのはちょっとムズいので、新たにノンステップ用の新型ボディを製造し、日デエンジンの搭載も可能としました。これによって型式には改造車を意味する「改」が付されました。

 

2943号車が配備される千里営業所は、文字通り、北大阪急行電鉄の千里中央駅を拠点に、千里ニュータウンを中心とした北摂地域を縄張りとしています。最近ではBYD社製のEVを導入して話題になっていますが、北大阪急行電鉄の箕面萱野延伸開業に伴って路線の再編も予想されます。

非公式側からの撮影になりますが、公式側(乗降側)のリアタイヤには関西らしく、タイヤカバーが装着されています。

 

何気に撮ったものが何気に稀少、あるいはそれに近いモデルだということが私の場合、往々にしてありますが、今回も10年前の撮影ながら、そんな稀少性が高いバスでした。

 

 

【参考文献・引用】

バスラマインターナショナル No.181

BUSRAMA EXPRESS No.12「三菱ふそうエアロスター」

(いずれもぽると出版社 刊)

ウィキペディア(阪急バス千里営業所)