画像はJR西日本の321系電車です。

京阪神緩行線に残っていた201系と205系を置き換えるのと、福知山線脱線事故で廃車になった207系の補充分として2005年に登場しましたが、この321系が事実上、「最後の “通勤形電車” 」になるのかなと思ったりします。

JR東日本では「通勤形」と「近郊形」の区分けを無くし、E231系やE233系のように、一つの形式で通勤も中距離も兼ねられるように設計され、JR東海の313系や315系も通勤と中距離、分け隔てはありません。

 

“通勤形” の定義は唯一つ、「4扉ロングシート」であること。

国鉄時代の72・73系に端を発するこのスタイルは、国鉄のみならず、私鉄にも影響を及ぼし、特に大都市圏では「4扉ロングシート」の持つポテンシャルを遺憾なく発揮しました。

 

時代の流れとともに、各地域で “見合った” 車両を誂える兆候が見られ、首都圏では4扉車を維持する一方、中京圏と関西圏では「4扉は要らないだろう」と、置き換えの新車は3扉になっています。事実、大阪でも屈指の重通勤路線である大阪環状線は、4扉じゃなきゃ(押し寄せる乗客を)捌ききれないだろうと思うのですが、大阪環状線向けに製造された323系は3扉車になりました。これは「大阪環状線の都合」ではなくて、「大阪環状線に乗り入れる車両の都合」で3扉にせざるを得なくなった裏事情があります。それでも捌けるんだから、やっぱり東京と大阪の通勤事情は根本的に違うんだというのを見せつけられている感があります。

 

321系も登場からまもなく20年。まだまだ働き盛りですが、きっとJR西日本も後継形式の思案は俎上に上がっていると思われます。

 

 

っていうか、321系よりも207系ですよね。良くも悪くも30年選手ですので、321系よりも207系の去就を考えなければいけないと思います。

207系、321系の後継になる新車両は4扉にするのか、3扉にするのか、意見が分かれそうな気がします。

「もはや4扉の時代やないで」

という声。

「いや、緩急のメリハリをキチンとするべきやから、緩行線は4扉を維持するべきや」

という声。

様々あろうかと思いますが、これ、難しい問題ですね。

 

前述のように、首都圏と関西圏では通勤事情が根本的に違うわけですから、全部が全部、首都圏と同じ扱いにするのはよろしくないというのは解ります。それでも関西は「量より質」なんですかねぇ~?

 

 

あくまでも「個人の意見です」の範疇ですが、207/321系の後継車両は3扉になると思います。323系の緩行線向けバージョンかな?

皆さんはどのようにお考えですか?