所有事業者:西日本ジェイアールバス

仕様・用途:都市間高速路線仕様

         (高速「超特割青春東京号」に充当~※)

登録番号:なにわ200 か ・747

社番:644-8958号車

初年度登録:1998年

シャシー製造:三菱自動車工業

搭載機関:三菱8M21型

車体架装:三菱自動車バス製造

車両型式:KC-MS822P

車名:三菱ふそうエアロクィーン・Ⅰ

撮影日:2010年3月8日(月曜日)

撮影場所:東京駅日本橋口

※・・たぶん

 

2023年最後のバスはJR東海バスでしたが、新春一発目のバスもまた、JRバスになりました。

今は見られぬカラーですが、これは当初の貸切仕様車の標準色でした。白をベースに、JR西日本のコーポレートカラーである青と「ウエンズピンク」と呼ばれるピンクの縁取りで “N” をデフォルメした大胆なデザインが当時は注目を集めました。

貸切仕様車を充当したということで、撮影当時は「「ドリーム号の増便」かと思っていたのですが、調べていくと、そうではないことが判りました。どうも、この644-8958号車は貸切仕様から高速路線仕様に転用されて、廉価版の高速路線便に充当されていたみたいなんです。純然たる夜行高速路線仕様ではないので、トイレやエアブレーキは装着されていません。

 

JRの夜行高速路線バスにおける “廉価版” といえば、「青春エコドリーム」をまず連想しますが、色々とバリエーションがあって複雑化していました。

若年層をターゲットとした廉価版の「ドリーム号」は、2002年に運行を開始した「青春ドリーム」号がその嚆矢ですが(もっと昔から運行していると思っていた)、新宿駅発着の「青春ニュードリーム号」や「超特割青春号」、ネオプラン・メガライナーを使った「青春メガドリーム」号など、次々とバリエーションが増えました。現在では「青春エコドリーム」に一本化されていますが、別に壮年者が乗っても問題は無いと思います。
この廉価版「ドリーム号」は、雨後の竹の子の如く現れた高速ツアーバスに対抗するためのもので、座席は2×2=4列シートですが、通常の「ドリーム号」よりも安価に設定しまして、ツアーバスに流れた乗客を取り戻すべくJRが “マジ” になった商品です。

 

専用車も導入されていますが、前述のように貸切仕様から転用されたものもありました。当初は中国ハイウェイバスに充当されていたみたいです。

1990年頃から登場した西Jの貸切仕様カラー、AQⅠだけでなく、AQⅢ、日産ディーゼルのスペースウィングSVD、いすゞスーパークルーザーUFCなど、バブル期ならではの多種多彩な車種構成が羨望でした。

 

 

【参考文献・引用】

BUSRAMA EXPRESS 10「三菱ふそうエアロクィーン&エアロエース」 (ぽると出版社 刊)

ウィキペディア(西日本JRバス、ドリーム号など)