所有事業者:ジェイアール東海バス

使用・用途:都市間夜行高速路線仕様

         (高速「ドリームなごや」号に充当)

登録番号:名古屋230 い 2203

社番:D71-2203号車

配置:名古屋営業所

初年度登録:2022年

シャシー製造:スカニア社(スウェーデン)

搭載機関:スカニアDC13型

車体架装:バンホール社(ベルギー)

車両型式:TDX24

車名:スカニア/バンホールアストロメガ・

                     J インターシティDD

撮影日:2023年7月8日(土曜日)

撮影場所:名古屋駅JRバスターミナル

 

今年最後の「今日の1台」は、満を持して(?)、JR東海バスのスカニア・アストロメガをお届けします。

なかなか撮るチャンスを逸していましたが、ようやく撮ることが出来ました(乗れましたしね)。

 

関東、東海、西日本をメインに、続々と投入が続いているJRバスのアストロメガですが、過去に炎上事故というトラウマがあっただけに、JRバスが高速路線仕様で輸入車を採用するのはかなりの冒険だったと思います。しかし、使い倒した三菱ふそう・エアロキングの老朽化と代替取り替えは待ったなしの状態になり、まず2018年に関東が昼行便用で1台採用して「様子見」の形を採り、信頼性を確認した上で夜行高速用を発注。大きなトラブルもなく、関東に続いて西日本、中国、そして東海が採用に踏み切り、JR四国バスも2020年に採用が始まっています。

 

この事からも判るように、常々言っていますが、二階建てバスは需要があるんですよ。

国産バスメーカーは難色を示していますが、これだけの導入実績があるのであれば(2016~2022年で64台)、国産バスメーカーも二階建てバスの “旨味” をもっと研究すべきですね。

誰とは言いませんが、あるJRバスの運転手は「ウチ(JRバス)が外車を導入したのは他でもなく「選択肢がなかった」から。国産メーカーの何処かが二階建てバスを生産していれば、間違いなくそっちを選んだ」と言及しているように、「国産の二階建てバスが欲しい」というのが本音でしょう。安全性や操作性、法的な問題、環境問題、費用対効果など様々な理由があって、国産の二階建てバスは復帰の兆しが見られませんが、生産されないのであれば、アストロメガの台数が今後、どれだけ増えるかが焦点かな。予備車でまだエアロキングは各社1~2台残っているみたいだし。

 

EV化が進む日本のバス。以前は名も知らぬ事業者が名も知らぬメーカーのEVを導入するに留まっていましたが、今は大手も導入する時代になりました。また、人材不足で自動運転の研究も進められています。そんな中で、今までバスの主力だったディーゼルエンジン車は何処へ進むのか? それが問われています。でも、EV、自動運転全盛になったら私のバス趣味も終わりかもしれません。 

今はまだネタが何気にありますので、来年も様々なバスを取り上げていきたいと思っています。

 

 

【参考文献・引用】

バスラマインターナショナルNo.201

年鑑バスラマ2022→2023

(いずれもぽると出版社 刊)