久々の “夢” コーナーです。

電車の車内広告ディスプレイで最近、頻繁に映し出されいるのが、「新宿駅西口の再開発」、いわゆる「グランドターミナル構想」です。

具体的には、新宿地下鉄ビルディング、小田急百貨店を改修し、地上48階、地下5階の超高層ビルにするというもの。東口でもマイシティ(現、新宿ルミネエスト)の建て替え工事も決まっているということで、渋谷に引き続き、新宿も近い将来、かなりの規模で生まれ変わるということです。

で、せっかく新宿駅周辺を再開発するのだから、ここで是非、計画の俎上に組み込んでもらいたいのが「西武新宿線と小田急小田原線の相互直通運転」です。

新宿駅はJRを中心にして、小田急、京王、東京メトロ、東京都交通局が寄り添うように乗り入れる格好になっていますが、唯一、蚊帳の外的に駅から離れているのが西武新宿駅。恐らくではありますが、過去にも西武は新宿乗り入れ構想を描いていたに違いありません。でも、国鉄・JRが拒否したのか、何なのかは定かではありませんが、西武新宿駅はポツンと単独の駅を設置したまま現在に至っています。

 

(Googleマップより)

 

小田急は幸いにも各駅停車用の地下ホームがありますので、これを活用します。頭端式になっている西口改札を閉鎖し、延長工事の準備をします。周辺の地下道も閉鎖し、西武側も現在のホームは残したままで、西武新宿の手前で地下に潜り、小田急の新宿駅へ通じる地下線と地下駅を建設します。西武新宿駅は現在の高架ホームと地下ホームを持つことになりますが、西武特急「小江戸」は小田急には乗り入れないのを前提としているので、高架ホームをそのまま使います。

小田急は現在、東京メトロ千代田線との相互直通運転を実施していますが、他社でも “多頭飼い” じゃないけど、二社以上の相互乗り入れを実施していますよね。

 

メリットは「多摩東部から多摩南部への移動がダイレクトに行える」「多摩東部から江ノ島や鎌倉、そして箱根へのアクセスが容易になる」「東京西南部から所沢や川越へのアクセスが容易になる」などが挙げられます。ライバルはJR埼京線と湘南新宿ラインになりますし、臨時でも良いので、「箱根湯本・江ノ島発本川越行き」のロマンスカーもありだと思いますし、その逆、つまり「本川越発箱根湯本・江ノ島行き」のレッドアロー(その頃はもう「ラビュー」になっているか)もありですよね。

 

デメリットは、小田急が代々木上原-登戸間で複々線化されていますが、西武は地上線+複線のまま。ダイヤ的に小田急を受け入れられるかが問題かな。一方で、一時は凍結したはずの東京メトロ東西線との相互乗り入れも再燃しているという噂も聞きます。そうなっちゃうと、列車密度が恐ろしいほど逼迫してしまいますので、小田急を取るか東京メトロを取るかの二者択一を迫られることになります。小田急の方が将来性もあるような気がしますけどね。

あと、新宿大ガード付近が相当な工事になると予想しますが、どうせ新宿全体を一時、 “ぶっ壊す” んだから、どさくさに紛れて工事は出来ます。

 

西武と小田急といえば、伊豆半島で東海バス(小田急系)VS伊豆箱根バス・伊豆下田バス(西武系)の抗争が今も燻っていますけど、伊豆下田バスは廃業時に路線網を東海バスに移管させましたし、熱海や沼津などでは東海バスと伊豆箱根バスの共同運行というのもありますので、東急VS西武ほど過激な抗争じゃないと思っています。だから乗り入れ案もすんなりいくのでは?

 

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