1981年2月5日、通算13枚目のシングルとなる 「思いっきりサンバ」 がリリースされました。
残念ながら、このジャケットはかつての 「MAKO PACK -Premium-」 に同梱されていた復刻版なんですけど、私が一番最初に買った (買ってもらった) 真子さんのレコードは 「思いっきり・・」 でした。日本橋にあった東急百貨店 (→コレド日本橋) で買ったのは覚えていますが、レコードを買うにあたって、やはり一番欲しかったのは 「めまい」 でした。でも、 「めまい」 は無かったんでしょうね。 「やむを得ず」 という表現は失礼なんだけど、当時最新だった 「思いっきり・・」 を買ったのだと思います。
小学生心に、このジャケットを見ての第一印象は 「あれっ!? 何か変」 というもの。何が 「変」 と思ったかというと、真子さんのヘアースタイルにありました。イメージ的に真子さんはストレートのロン毛なので、このウェーブはちょっと違和感を覚えました。
説明する必要は無いんですが、A面は 「思いっきりサンバ」 で、B面は 「雨の日のジュテーム」 です。
「思いっきり・・」 は曲名が示すように、ノリの良いラテン調のアレンジが見事ですし、 「・・ジュテーム」 は、 「めまい」 から始まった一連の 「石野真子 “大人のシンガー” 転身プロジェクト」 に相応しい、 “脱アイドル” を感じさせる歌詞とメロディーが秀逸。
因みに、アイドル時代は分からないけど、近年のライブで演ったことが・・・・ありました。2006年8月5日、原宿・アストロホールで開催された 「ALL STANDING LIVE」 で1回だけ演った記録があります。最近のライブはアコースティック路線に変わりつつあるので、今、演っても良いとは思いますね。
そして、こちらは殆ど同時リリースになった、6枚目のオリジナルアルバム 「TWENTY」 です。
後年、レコードは買いましたが、これも近年再販された復刻版のCDになります。
発売日は1981年2月21日。おぉっ! 40年前の今日じゃないですかっ! 別に “狙っていた” わけではなく、この記事を作成するにあたって色々と調べたら、2月21日だということが判っただけの話。
ジャケ写真は 「思いっきり・・」 のシングル版の別バージョンになります。衣装、同じだもんね。
いわゆる “襷” には、 「 「思いっきりサンバ」 収録!」 って誇示しているけど、40年経った今だから言えることなんですが、もし、この時代に21世紀の感覚を持ち込んだとしたら、 「思いっきり・・」 も 「・・ジュテーム」 もいわゆる 「アルバムバージョン」 として、別アレンジのナンバーを収録するんでしょうけどね。
このアルバムで特筆すべき事は、作家陣にあの筒美京平氏を起用したこと。
今になって思えば 「マジでっ!?」 的なリアクションなんですけど、真子さんと筒美京平氏との絡みはこれが最初で最後でした。アイドルにあれだけ曲を提供していたのにね。
収録曲は全部で10曲なんですけど、全作筒美氏が作曲を担当しました。
「思いっきり・・」 や 「・・ジュテーム」 は別として、このアルバム収録曲では、 「ロンサム・ロードの赤電話」 が皆さんにとっては耳慣れているかもしれませんね。ライブで演っているだけでなく、歌詞の中に出てくる 「タカシ」 を観客として来ているオーディエンスの名前に変更して歌うファンサービスを覚えている方も少なくないと思いますが、歌う前に 「呼んで欲しい名前を・・」 って真子さん自身がリクエストしたから、何の曲を演るのかバレバレだったのを思い出します。
真子ファンなら誰でも知っていることですが、このアルバムタイトルは真子さんの年齢に由来します。この年の1月に真子さんはめでたく二十歳を迎えました。それを記念してかどうかは定かではないけど、 「TWENTY」 は完成度の高いアルバムとなりました。個人的には 「夕月橋」 という曲が好きですけどね。
他にも書きたいことがあったんですが、お時間が来てしまったようです。