所有事業者:京阪バス (京都)
使用・用途:都市間夜行高速路線仕様
登録番号:京都22 か 4901
社番:A-1744号車
シャシー製造:三菱自動車工業
搭載エンジン:三菱8DC11型
車体架装:三菱自工名古屋
車両型式:P-MS729SA
車名:三菱ふそうエアロクィーン・M
撮影日:1990年3月12日 (月曜日)
撮影場所:東京ディズニーランドバスターミナル
今から約ちょうど30年前に撮った、京阪バスの高速路線仕様車です。
こないだ、 「撮りたかったバス」 ということで、同じ京阪バスのエアロクィーン・Wをお届けしましたが、今回は紛うことなく私が撮った1枚になります。エアロクィーン・Wは撮れませんでしたが、エアロクィーン・Mはしっかりと撮りました。でも、これ1枚っきりかな。
今は京成バスの単独運行となっている、千葉-京都間の夜行高速路線バスですが、運行開始時は京阪バスとの共同運行でした。京阪初の高速バスは、そのエアロクィーン・Wを使用した北陸高速バスが最初ですが、夜行便は多分、この千葉・TDL線は最初ではないかと思われます。その時はまだ 「きょうと号」 という愛称もありませんでした。運行開始が1989年10月なので、画像の車もおそらく1989年式だと思います。運良く社番も撮れているのですが、京阪バスの場合、社番だけでは年式や配置営業所を特定するのは難しいのです。現在の社番は1995年に改訂されたもので、特にアルファベットは車両の大きさや仕様によってかなり細かく分類されるようになったり (それ以前はA、B、Cの3つだった) 、アルファベットと数字には導入年や配置営業所を意味するものはありませんので、その段階で 「何年式かな?」 というのは 「むーりー」 になります。配置営業所はおそらく、洛南営業所かなと思われます。
確か、この時はね、渋谷駅で高速バスを撮っていたんですよ。説明するまでもなく、マークシティになる前の 「渋谷駅バスターミナル」 ね。
で、撮影を終えて帰宅しようと思ったら、首都高に京阪バスが現れて、ストーカーの如くしつこく後を追いましたよ。追跡中に 「このバスはディズニーランドに行くな」 と確信して、先回りはしなかったけど、TDLで撮れたというわけ。
この時の高速路線バスは飛ぶ鳥を落とす勢いで、彼方此方から 「開業した」 という情報を得ていました。その時私は、在京の事業者よりも共同運行する事業者の方を注視していました。 「どこの会社とタッグを組むのかな?」 ってな感じで。あの頃は共同運行事業者を聞くだけでアドレナリンが・・・。この京都-千葉・TDLの京阪バス然り、品川-神戸間の阪神バス然り、東京-倉敷の両備バス、下津井電鉄、中鉄バス然り、新宿-高知間の土佐電気鉄道然り、大阪-千葉・TDL間の阪急バス然り・・・と、なかなか関西に遠征に行くことが出来なかったので、東京で地方のバスを撮ることが出来た夜行高速路線バスには感謝感激です。
「きょうと号」 の千葉・TDL線は2006年に京阪が撤退し、しばらくは京成バスの単独運行となっていましたが、2010年に京成バスから千葉中央バスに移管しました。
路面がウェットになっているということは、雨が降っていたんだね。
【参考文献・引用】
バスラマインターナショナル No.120 (ぽると出版社 刊)
ウィキペディア (京阪バス、同洛南営業所、きょうと号)