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所有事業者:竜ヶ崎観光バス (茨城)

仕様・用途:観光貸切仕様

登録番号:土浦22 あ ・531

シャシー製造:三菱自動車工業

搭載エンジン:三菱8DC9型

車体架装:呉羽自動車工業

車両型式:P-MS715S (※)

撮影日:1992年4月29日 (※)

撮影場所:東京ディズニーランド

※・・たぶん


画像のバス、カラーリングから如何にも京成グループのバスであるのはハッキリとしているんですが、行灯には 「竜観」 と掲げられています。
かつて、京成グループには地域事情や需要に応える形で様々な貸切事業者がありました。この 「竜観」 こと、竜ヶ崎観光バスもその中の一つでしたが、1998年に日本水郷観光自動車や関東鉄道の貸切部門などとともに組織統一されて 「関鉄観光バス」 として再出発しました。

まぁ、 「竜ヶ崎観光」 というからには、龍ヶ崎をメインに事業を展開していたものと思われますが、竜ヶ崎観光バスに関する詳細な記述をしている媒体がないため、それ以上の検索は出来ませんでした。ただ、呉羽のサンシャインはもう、見ないですよね。

呉羽のサンシャインは、MS7エアロバスの先代モデルであるMS6 (フルデッカ-Ⅱ) 時代からボディ製造が行われましたが、登場そのものがちょうどMS7エアロバス登場の過渡期であったために、MS7専用のボディと思われている方も少なくないと聞きます。まぁ、大半がMS7のシャシーに架装されていたために、そう思っても仕方の無いことだとは思いますけど、私自身はこれを 「エアロバス」 とは認めていないため、世間的には 「正しい」 ということになっていても、この車を 「エアロバス・サンシャインデッカー」 とは間違っても呼称しません。型番につきましては、多分、車軸懸架のP-MS715Sだと思われます。MS725じゃないよな・・。

このボディは、関東鉄道の高速路線バスつくばセンター線 (当時は 「つくば号」 という愛称がなかったはず) で初めて見ましたけど、都バスにもこのスタイルのボディはありましたね。
サンシャインスタイルのボディは、1988年のフルモデルチェンジでMS7の名古屋製ボディに準じたスタイルに変更され、ここで 「エアロバス・K」 を名乗ることになり、私自身もこれで呉羽ボディの車を 「エアロバス」 と認めるようになりました。

前面1枚窓、、側面逆T窓、ブルーガラス・・と、当時の貸切仕様車にしては少しだけ贅を尽くした仕様になっていますけど、竜ヶ崎観光のプロパー車か、関鉄のお下がりかは詳細がハッキリとしません。


【参考文献・引用】
BUSRAMA EXPRESS No.10 「三菱ふそうエアロクィーン&エアロエース」 (ぽると出版社 刊)
観光バスのページ
ウィキペディア (三菱ふそうバス製造、三菱ふそうエアロエース、関鉄観光バス)