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今年初の 「麺プレ」 です。
2018年はよほどのことがない限り、700回目を迎えるわけですが、同時に2018年は何軒行けるだろう? とここ最近の自らの “ラーメン熱” が醒めていることを実感して、昨年も30軒に達しなかったし、ここ数年の訪問件数激減は痛切に “ラーメン離れ” が深刻化している裏返しになります。でも、ラーメンは好物だし、巷でチヤホヤされている評論を他所に、自らの足で店を見つけて食うことを信条としている 「麺プレッション」 ですから、それはそれで2018年も宜しくお願いしますって感じでしょうか。
さて、2017年最後の 「麺プレ」 は地元・西葛西でしたが、2018年最初の 「麺プレ」 も地元・西葛西にしました。仕事先に有名店の 「別コンセプト店」 がオープンして、そこにしようかとも思いましたが、前から行ってみたいと思っていた店に、満を持して行ってみることにしました。
2018年一発目はどこに行ったのでしょう・・・。
行った店・・・・・・スパイス・ラー麺 卍力
場所・・・・・・・・・江戸川区西葛西3丁目 (東京メトロ西葛西駅から少し行ったところ)
食ったもの・・・・スパイスチャーシュー麺 (味玉をトッピング)
          ご飯を付けて ¥1,180-
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スープ・・・○
2018年最初の 「麺プレ」 は、冒頭お伝えしたように、 “麺プレにしては” ちょっとカテゴリー違いかなと思わせるエスニック系の店です。
「辛い系」 ラーメンの代表格は、やはり 「蒙古タンメン 中本」 でしょうけど、彼方此方に支店が出まくって、さらにラーメンそのものよりも店主氏の方が有名になった感があり ( 「目立ちすぎている」 、 「しゃしゃり出すぎている」 の声が一部であり) 、次第にその有り難みも失せまして、今の注目株はやっぱりこの 「卍力 (まんりき) 」 かなと思います。
それからもう一つ、辛い系、あるいはエスニック系のラーメンで有名なのが 「担々麺」 ですけど、私は殆ど滅多に担々麺は食わず、もし行く時は日暮里の 「馬賊」 と決めています。でも、それでも10年以上行った記憶がありません。
そんな私が何故この 「卍力」 に行ってみたいと思ったかは、全くもって不明なんですが、一度、テレビの取材を受けていて、その時に観たラーメンがちょっと美味そうに見えたんですね。これが東京の外れとか、東京以外だったら100%スルーなんですけど、幸か不幸か西葛西だったので、 「じゃあ、ちょっくし行ってみるか」 と相成ったわけです。しかも、事前情報はほぼほぼゼロに等しい状況で。
店の前に行くとさすが人気店、既に行列が出来ています。おまけに、中に入っても待っている客がいまして、中には 「別の店にしようか」 と言わんばかりに、諦めたカップルもいました。
どんな種類があるのか分からないまま、行列の中に入っていましたが、店内には比較的すんなり入ることが出来ました。メニューは比較的単純で、基幹となる 「スパイスラー麺」 があって、そこにチャーシューや玉子や何やらとバリエーションを増やしているような感じでした。それなら、オーダーも簡単だなと、呆気なく決まりました。
待つこと数分、オーダーしたラーメンが運ばれてきましたが、通常、 「スパイスラー麺」 には、パクチーがどっさり乗っかっているんですけど、パクチーがどんな食い物か知らないので、今回はネギに変更しています。

始めの一口ぃ~

んんんっっっ????
さすが、エスニック系だけあって、摩訶不思議な食感。
商品名の通り、スパイスが効いているのは効いています。でも、全然辛くない。辛くないけど酸味が程良く伝わってきます。酸味が効いているけど、いわゆる 「酸辣湯麺」 ほど激酸っぱいというわけではない。やっぱり摩訶不思議です。ただ、遠くから 「あたしはカレーよ・・・」 という声が聞こえていたような気がするほど、カレー味も感じました。さすがエスニックの本場、ヒンズー教の香り立ち込めるラーメンです。
で、最初の一口二口は、ラーメンのスープというよりも、カレー南蛮のお汁を啜っているような食感でしたけど、次第にそれが変わって、カップヌードルのカレー味を食っているようなそんな食感に変わりました。それでも、完食したということは、何か訴えるものがあるんだろうなって思いました。

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麺・・・○
太麺を採用しています。
エスニック系でも麺の茹で加減が調節出来るのは喜ばしいこと。
「麺プレ」 基準の固さではなかったけど、及第点クラスにはなるでしょうね。

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チャーシュー・・・○
最初は妙な胡散臭さを感じました。硬そうで冷めてそうで、何だか嫌だなって。
でも、実際に食ってみると、そんなに硬くなく、例のスープに浸して食うと、それなりに化けます。脂身も工藤そうに見えましたけど、そんなに工藤くはありませんでした。

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玉子・・・S◎
これは美味いですねぇ~っ!!
白身の弾力感は勿論のこと、黄身の熟し加減と味、どれを取ってもパーフェクトに近い玉子。そして、例のスープに浸すと、その美味さは倍増します。

総合評価:B1

「摩訶不思議な味」 は変わりませんでしたけど、 「出会っちゃったかも」 と人気が出る理由は判る (解る) ような気がします。
店内には、店名の由来にもなっている 「卍」 関連の置き物や書き物が所狭しと飾られていましたが、私にとって 「卍」 というと、アントニオ猪木の 「卍固め」 と谷崎潤一郎の同名小説しか思い浮かびません。あっ、それから実際には違うんですけど、ナチス・ドイツの国旗も思い浮かべるなぁ~。でも、やっぱり 「卍」 は谷崎潤一郎でっす。