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些か旧聞ですが、マツコ・デラックスが深夜の街を徘徊して、色々な発見とかをする番組があるそうですね。その番組の中で有楽町をそぞろ歩く回があり、カツミ有楽町店に立ち寄っていました。マツコ・デラックスが鉄道好きなのか、好きだったのかは定かではないのですが、鉄道のことや鉄道模型のことをよく知っており、そうでなくても、彼女 (いや、 “彼” か・・) は大変な勉強家なのは皆さんもご存じのことかと思いますが、今回の番組に限らず (注:今回のは 「You Tube」 で観たんですけどね・・・) 、ホントに物事をよく知っているなって、マツコは好きじゃないけど、感服しました。
それで、マツコが 「昔の総武線ってある?」 と聞き、店員が 「そこにあります」 と指を指すと、マツコは 「そうっ! これよっ! やっぱり、総武線はこれでなくちゃっ!」 と大はしゃぎ。天賞堂製かカツミ製か判りませんでしたが (その後、カツミ製と判明) 、黄色い103系の先頭車を見て大コーフンしていました。因みに、マツコはNゲージの総武線快速 (多分、113系かと思いますが) を持ってるらしいです。

マツコ・デラックスに限らず、そして総武線に限らず、山手線にしても京浜東北線にしても中央線にしても 「その線の象徴」 みたいな “一色塗り” の電車の方が良いと思うのは、国鉄時代からのファンであれば共鳴出来るのではないでしょうか。後々、黄色も黄緑も青もオレンジも特定の線区カラーではなくなりましたが、それでも蒼い電車を見れば 「京浜東北線」 、黄緑色の電車を見れば 「山手線」 、黄色い電車を見れば、 「総武線」 と答える人は過半数を超えるんじゃないでしょうか。
今のE231系にしても、E233系にしても、投入線区に合わせたラインカラーの腹巻きはしているけど、何か、 「無味無臭」 といいますか、味気ないんですよねぇ~。

元々、黄色 (カナリア色) は山手線で初採用されましたけど、誰も黄色い電車を見て 「山手線」 とは答えないですよね。それだけ、 「黄色=総武線」 という図式が成り立ってしまっています。私自身も 「きいろいでんしゃ」 といえば、やっぱり総武線を思い浮かべます。決して、山手線でも南武線でも鶴見線でもないんですよ。

東西線に次いで、 「私を鉄道の虜にした張本車」 である 「そうぶせんのきいろいでんしゃ」 は、昭和63年まで活躍しました。普段は 「さよなら運転なんて行かないよ」 と突っぱねるのですが、総武線の101系のラストランは撮りに行きました。でも、誰も撮りに来なかったですね。今だったら、 「葬式鉄」 とかいって、関係ない輩も 「ありがとうっ!」 ってお門違いの賛辞を送るんでしょうけど、総武線101系の引退時では訪れたヲタは極々僅かでした。101系自体が人気が無かったのか、総武線では引退だけど、南武線や鶴見線、片町線ではまだまだ現役だから、撮りに行く必要は無いと思われたのかは定かではありませんが、せっかくヘッドマークを翳していたのに、寂しげなラストランだったのは覚えています。

マツコ・デラックスじゃないけど、 「やっぱり、総武線はこうでなくちゃ」 という典型例の画像をお届けします。

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岩堀春男先生