イメージ 1

関東ではお馴染みでも、関西ではどうしても馴染めなかったカラーがあります。一つはカナリア色 (黄色5号) 、そしてもう一つが画像のスカ色 (クリーム1号+青15号) です。それでもカナリア色は福知山線をメインに何とか20年 (1981-2001) 生き長らえましたが、スカ色は浸透することなく僅か2年 (1970-1972) と儚かったですね。

この2色が何故、関西では受け入れられなかったのかがいまいち、解らないのですが、本来のスカ色が湘南の海と白砂をイメージしてるだけに、関西では 「須磨の海と白砂」 は連想出来なかったんですね。
儚いといえば、113系による新快速もスカ色同様に、2年で153系に置き換わってしまいました。競う相手が京阪3000系と阪急2800系ではまったく歯が立たなかったんですね。それで153系にバトンタッチしたわけですが、その153系だって、投入当時はもう、ベテランの域に入っていましたし、京阪3000系や阪急2800系と違ってボックスシートの背もたれは固定だし、加えて国鉄のセクショナリズムのせいで、列車線 (複々線の外側) を走れなかったし、一矢報いたかと思ったのはほんの一瞬でした。

113系の新快速については、 「嗚呼・・国鉄時代」 のNo.169でお伝えしているので、それ以上の説明は必要ないかと思いますが、153系投入で阪和線の新快速に転じるものの、こちらも僅か6年で阪和線の新快速は快速に統一される形で消滅してしまいまして、ここまで来ると、もはや 「運がなかった」 としか言い様がないのかなって気がします。

とは言うものの、京阪神間に無くてはならない新快速はここから歴史が始まっていますので、逆にこのスカ色を新快速専用の色にしちゃえば良かったのになって思ったりします。でも、153系や117系にスカ色は似合わないか・・・。

【画像提供】
ウ様
【参考文献・引用】
キャンブックス 「103系物語」 (JTBパブリッシング社 刊)


【 「嗚呼・・国鉄時代」 アーカイブス】
スカ色113系の新快速についてはこちらも