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この辺りも随分と様変わりしましたね。
昭和の頃は、多摩の片田舎という長閑な雰囲気だったのが、今は駅周辺にマンションが建ち並び、立派な通勤圏。行き交う電車もそうですが、こちらは駅やその周辺が大化けしたといっても過言ではないでしょう。
今や、JRの特別快速も停まるようになって、その利便性が日を追うごとに高まっている、この駅は何駅でしょう? ( 「アタック25」 の児玉清風に)  そう、正解は国分寺駅です。私の記憶が確かならば (鹿賀丈史風に) 、末端部を除いて、今はホームから空が見えないはず。しかし、昭和の国分寺駅はしっかりと青空が拝められます。

停車しているのは西武国分寺線。今も昔も多摩湖線のホームは少し離れた場所にあります。
この当時、西武と国鉄の線路は繋がっており、貨車の受け渡しも行われていました。多摩川線の電車が所沢工場に検査入場する際も、この受け渡し線を使って行き交っていたと記憶しています。主な輸送品目は、ブリヂストン東京工場へ運ぶタイヤの原料 (カーボンブラック) や航空自衛隊入間基地へのジェット燃料でした。1976年に池袋線所沢と武蔵野線新秋津との間の連絡線開業によって、国分寺での貨物受け渡しは行われなくなりましたが、武蔵野線-中央線の短絡線は立川方面にしか行けない配線になっているので、多摩川線車両の入出場回送はちょっと面倒臭いフローになります。

出発を待つ電車は101系。
分散型クーラーを載せているということは、これは冷房改造車でしょうか。これも 「記憶が確かならば」 ですが、101系は新製冷房車が集中式、冷房改造車は分散式が採用されていますが、ある媒体では、分散クーラーを載せているのはいわゆる “試作冷房車” で、非冷房車の冷房改造に関しては、新製冷房車同様に、集中式を採用しているという説もあります。どっちが正しいのか、これは識者の見解を待つことにします。後者が正解だとすれば、画像の車両も “試作冷房車 (1171Fから1181Fの4両編成6本) ” の中の一つだと思われます。

“空が見える” ホームと、貨物受け渡しのためと思われる中線、低運転台でツートンカラー時代の101系・・・。どれを取っても、 “昭和の国分寺駅” の魅力が満載している画像ではありませんか。

【画像提供】
ヤ様
【参考文献・引用】
ウィキペディア (国分寺駅、西武多摩川線、西武101系)