事業者名:北海道旅客鉄道
仕様・用途:観光貸切仕様
登録番号:函館22 か ・176
シャシーメーカー:三菱自動車工業
搭載エンジン:三菱8DC9型
ボディ架装:三菱自工名古屋
車両型式:P-MS725S(※)
車名:三菱ふそうエアロバス・クィーンバージョン
撮影日:1992年2月19日(水曜日)
撮影場所:千歳空港
※・・たぶん毎度毎度、老人のように嘆いて申し訳ないのですが、やっぱり重ね重ね 「昔は良かったのう・・」 と言いたくなってしまいました。
いきなり何なんだと思われるかもしれませんが、というのもこないだ、とあるバス駐車場で観光バスが大挙、しばしの休息をとっていたのですが、右を見ても左を見てもジェイ・バス、ジェイ・バス、ジェイ・バス・・・と、現在のバスはジェイ・バスが圧倒的シェアを占めていて、返す返す 「つまらんのう・・・」 と嘆きたくもなります。
いきなり何なんだと思われるかもしれませんが、というのもこないだ、とあるバス駐車場で観光バスが大挙、しばしの休息をとっていたのですが、右を見ても左を見てもジェイ・バス、ジェイ・バス、ジェイ・バス・・・と、現在のバスはジェイ・バスが圧倒的シェアを占めていて、返す返す 「つまらんのう・・・」 と嘆きたくもなります。
これは三菱ふそうを始めとする、一連のグループ不祥事で信頼失墜が底を尽きたに他ならないわけですが、登場当初はまさに “センセーショナル” だったセレガ/ガーラも、あんだけ街に蔓延っていると、飽きを通り越して、 「もういいよ」 的にそっぽを向かざるを得ないのが私的の現状です。
セレガ/ガーラでも、格好いいバスならレンズを向けますけど、どれもこれもレンズを向ける気にはならず、自惚れるわけけではないのですが、 「今日の1枚」 で取り上げるバスは、 “よほどのこと” と思っていただいても差し支えないと思います。
セレガ/ガーラでも、格好いいバスならレンズを向けますけど、どれもこれもレンズを向ける気にはならず、自惚れるわけけではないのですが、 「今日の1枚」 で取り上げるバスは、 “よほどのこと” と思っていただいても差し支えないと思います。
そこへいくと、私がバス撮りに夢中になっていた1980年代の後半から1990年代の前半にかけて、フィルムが何本あっても足りないくらい、個性豊かなバスが縦横無尽に走り回っていました。その頃はシェア的には三菱が与党でしたけど、日野もいすゞも日産ディーゼルもそれぞれに良いバスを送り込んでいました。そこにネオプランやバンホール、ドレクメーラーといった輸入車勢が洗練されたスタイルのバスで対抗し、さらに新進気鋭 (?) のボルボが富士重工とタッグを組んで、時代の寵児にならんばかりの 「アステローペ」 をデビューさせてバス業界に楔を打ち込んできました。
国内シャシーこそ、いすゞ、日野、日産ディーゼル、三菱ふそうの4社でしたが、これに7社のボディメーカーが絡みますから、そのスタイルは百花繚乱だったのです。
国内シャシーこそ、いすゞ、日野、日産ディーゼル、三菱ふそうの4社でしたが、これに7社のボディメーカーが絡みますから、そのスタイルは百花繚乱だったのです。
例えば、私がのめり込んでいた三菱ふそう一つ取っても、ニーズに応えた様々なタイプのバスを次々に発表・発売していて、撮ってても全然飽きなかったんですね。
エアロバス・スタンダードルーフ エアロバス・M (もはね的便宜呼称) エアロバス・K エアロバス・クィーンバージョン スーパーエアロタイプⅠ スーパーエアロタイプⅡ エアロクィーン・M エアロクィーン・MV エアロクィーン・K エアロクィーン・KⅡ エアロクィーン・W エアロキング
観光バス (高速路線バス) モデルだけでもこんだけラインナップされていました。ユーザー (つまり、バス会社) は選択の余地がありましたし、三菱だけでなくて、他の国内3社も対抗しうるモデルをラインナップしていました。でも、あの頃は三菱ふそうの充実さには圧倒されていて、他を寄せつけない強さがありましたよね。
画像のエアロバス・クィーンバージョンは、 「エアロバスは良いモデルだけど、そろそろ飽きてきた。でも、エアロクィーンを導入するほどの財力はないから、ハイデッカーでエアロクィーンの顔に出来ないか」 というユーザーの “我が儘な要望” に応えたモデルになります。確か、登場は1988年だったと記憶していますが、なかなかね、出会えなかったですよ。ただ、マイナーチェンジ後のエアロバスが個人的にはあまり格好良く無くなってしまったので、クィーンバージョンだけを狙っていたこともあります。
本流のエアロバスはたまに見ることはありますが、クィーンバージョンは全然お見かけしないですね。元々、生産数も少なかったと聞きますが、今も稼働しているとすれば、それは奇跡に近いですね。
なお、画像の個体はシャシーはMS725だと思いますが、クィーンバージョンには8DC11を搭載したMS729も存在しますので、この辺りはちょっと判らないのが現状です。北海道の只野さんであれば、この辺りの識別は完璧なんでしょうけど、どっちにしても識者の見解を待ちたいと思います。ついでに社番も知りたいし。
なお、画像の個体はシャシーはMS725だと思いますが、クィーンバージョンには8DC11を搭載したMS729も存在しますので、この辺りはちょっと判らないのが現状です。北海道の只野さんであれば、この辺りの識別は完璧なんでしょうけど、どっちにしても識者の見解を待ちたいと思います。ついでに社番も知りたいし。
今や伝説となってしまったエアロバス・クィーンバージョン。
洗練されたスタイルが今もなお、脳裏に焼き付いています。
洗練されたスタイルが今もなお、脳裏に焼き付いています。
【参考文献・引用】
BUSRAMA EXPRESS No.10 「三菱ふそうエアロクィーン&エアロエース」 (ぽると出版社 刊)
BUSRAMA EXPRESS No.10 「三菱ふそうエアロクィーン&エアロエース」 (ぽると出版社 刊)