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事業者名:ジェイアールバス関東

仕様・用途:高速路線仕様(中央高速バスに充当)

登録番号:松本200 か ・589

社番:H654-95403号車

配属:中央道統括支店諏訪営業所

初年度登録:1995年式

シャシーメーカー:三菱自動車工業

エンジン型式:三菱8M20-Ⅰ型

ボディ架装:三菱自動車バス製造

車両型式:U-MS821PA

車名:三菱ふそうニューエアロバス

撮影日:2009年7月26日(日曜日)

撮影場所:新宿駅西口


画像は再掲になります。
今は基本的に新宿発着の高速路線バスは全て 「バスタ新宿」 に立ち寄るため、このような光景はもはや見られないのですが、それを差し引いても、新宿駅西口を経由する唯一のJRバスということで意外に稀少な1枚だったりします。
撮影当時でも、JRバスにおけるU-代のエアロバスは珍しい部類だったと思いますが、2012年3月現在で在籍の記録が無いので、撮影からしばらくして退役したものと思われます。僚車の95406 (日野~小諸) 、95407 (三菱~長野原) 、95408 (三菱~白河) 、95409 (日野~長野原) は2012年現在でも在籍していました。1995年式ということは、この年の5月に平成6年排ガス規制適合車両 (KC-代) に移行していますので、U-代としてはラストグループに属します。

以前、私が一時期バス趣味を止めた理由として、

① 新免業者が多くなって収拾がつかなくなった。
② 既存の事業者もCIの一環でボディカラーがグループで統一されたりと面白みが半減した。
③ 新排ガス規制に適合した新車が続々登場して、ついていけなくなった。
④ 既存事業者の分社化を含めた独立によって、それを覚えきれなくなった。

を挙げたことがありましたが、もう一つ、大きな理由がありました。それが 「エアロバスシリーズのフルモデルチェンジ」 でした。

エアロバスのモデルチェンジは1992年に実施されて、MS7からMS8へと移行していましたが、その段階でエアロバスに魅力を感じなくなっていたんですね。いや、1988年のマイナーチェンジ、あるいは1990年平成元年排ガス規制適合車 (U-代) でも個人的に 「何か違うな・・・」 って感じていました。特に1988年のマイナーチェンジでエアロバスとエアロクィーン・Wはフロントフェイスが少しだけリファインして、格好良さを感じなくなっていたので、マイナーチェンジ後の新車が来てもカメラを向けないことがありました。それ以前は弊愚ブログ上でも度々お伝えしているように、撮るバスのターゲットは基本的にエアロバスシリーズ (しかも三菱自工名古屋製作所製ボディを架装した車) オンリーだったんですけど、このマイナーチェンジをきっかけに他のバスも撮るようになりました。マイナーチェンジして、U-代に移行してもまだエアロクィーン・M、K、MV、クィーンバージョンといった個性的な車が沢山あったし、マイナーチェンジしたとはいえ、前期形もバリバリの現役ですので、その段階では 「もういいや」 という感じにはなりませんでした。しかし、前述のフルモデルチェンジで、エアロバスのスタイルが大きく変化し、これも個人的に違和感を感じました。新型は最初は違和感を感じても、徐々に慣れるものですが、MS8だけはその違和感を最後まで拭うことが出来ず、さらに輪をかけて前述の 「4つの理由」 も絡んだことから、次第にバス撮影から遠のき、持っていたバス雑誌も全て処分しました。

ブログ開設をきっかけに再びバスを撮り始めましたが、止めたとき以上にバス業界は変化していました。インターネットの普及で調べればある程度は把握することが出来ます。でも、最初に撮り始めた時のときめき感はもうありません。MS7エアロバスを見てもサビだらけのやつれた (?) ボディを見て 「撮ろうっ!」 という気にもならないし、エアロ一つ取っても今のMS9も全てにカメラを向けるかと言えば必ずしもそうではないし・・・。
何となく撮る時は慎重になります。


【参考文献・引用】
バスラマインターナショナル No.135
BUSRAMA EXPRESS No.10 「三菱ふそうエアロクィーン & エアロエース」
(いずれもぽると出版社 刊)
ウィキペディア (三菱ふそうエアロエース、ジェイアールバス関東)