事業者名:HMC東京(東京)
仕様・用途:観光貸切仕様
愛称:West Coast
登録番号:足立200 か 3329
社番:267号車
初年度登録:2016年式
シャシーメーカー:三菱ふそうトラック・バス
エンジン型式:三菱6R10(T2)型
ボディ架装:三菱ふそうバス製造
車両型式:QTG-MS96VP
車名:三菱ふそうエアロエース
撮影日:2016年4月24日〈日曜日)
撮影場所:HMC東京本社車庫
※:敷地外から撮影先日来からお伝えしていた、HMC東京の新車をようやく “まともに” 撮れましたので、あらためて 「今日の1枚」 でお届けします。でも、撮影時が夕方の日暮れ時だったので、 「会心の撮影」 とまではいきませんけど、天井直冷仕様のエアロエースは1台しかないので、なかなか車庫で佇んでいる時がなく、いたとしても車庫の片隅に留まっていたり、あるいは他車と他車の間に挟まっていたりと、良い条件が重なるというのはあまりありません。日暮れが遅くなっているので夕方6時前でもこんな感じで撮れますが、これが1~2ヶ月前だったらやっぱり撮影は不可能になってしまいます。
前回のホノルル急行でもお伝えしましたが、最近は新車導入の際、天井直冷仕様を選ぶ傾向が事業者間にあるようです。HMC (=日の丸自動車興業) でも今までは床下サブエンジン仕様を導入していましたが、今年から天井直冷仕様を選択するようになりました。今回だけの措置か、今後の新車導入は全て直冷仕様になるのかは定かではありませんが、前述のようにHMCに限らず、貸切バス事業者全般でその動きがあるみたいです。新免業者、いわゆる “オレ流バス” の業者も、東京空港交通などが導入していた空港リムジン仕様のお下がりを探し回っているようですし、中古車市場でも空港仕様は人気車種になっているようです。
その一番の理由はやはり、インバウンドをターゲットにしていること。奴らはとにかく荷物が多い。自国から持ってきた衣類などの荷物だけでなく、 “爆買い” によってさらに荷物が増えることから、移動するバスはとにかく収納スペースが多く取れる方が良い。だから天井直冷仕様にして、トランクスペースを確保したい。というのが、背景にあります。日野/いすゞは最初から天井直冷仕様にして、トランクを3スパンにしていることやエアロシリーズに比べて、容量が若干ではありますが 〈トランクスペースが) 広いんだそうです。セレガーラやたらとシェアを拡大しているのは、そんな理由からだと言われています。エアロシリーズも次期モデルからトランクスペースを拡げるそうですが、オリンピックも控えていますし、今後の情勢次第によっては、床下サブエンジン仕様をラインナップから外して、セレガーラのように、全車種天井直冷仕様に統一されるかもしれませんね。
あと、HMCのウテシ氏から 「エアロエースの屋根にセレガみたいなエアコンカバーが付けられていたのを見たけど、あれは何?」 という質問を受けました。エムビーエムサービスというメーカーが販売しているルーフスポイラーのことかと思うんですが、一部のバスマニアから 「セレガーラのパクリ」 と揶揄されているやつですね。
あれは、新車発注時に注文品として取り付けることが出来る 「メーカーオプション」 みたいなもので、装着時に特別な補強が必要となることから、後付けが出来ないだけでなく、在来車 (BKG、LKG、QRG) にも取り付けが出来ないようです。でもあれ、ホントに必要・・・?
あれは、新車発注時に注文品として取り付けることが出来る 「メーカーオプション」 みたいなもので、装着時に特別な補強が必要となることから、後付けが出来ないだけでなく、在来車 (BKG、LKG、QRG) にも取り付けが出来ないようです。でもあれ、ホントに必要・・・?
【参考文献・引用】
年鑑バスラマ2015→2016 (ぽると出版社 刊)
年鑑バスラマ2015→2016 (ぽると出版社 刊)