事業者名:秋田中央交通(秋田)
仕様・用途:都市間長距離夜行高速路線仕様(高速「フローラ」号仕様)
登録番号:秋田200 か ・523
配属:秋田営業所
初年度登録:2005年式
シャシーメーカー:日野自動車
エンジン型式:日野F17D型
ボディ架装:日野車体工業
車両型式:KL-RU1FSEA
車名:日野セレガR GD
撮影日:2008年8月17日(日曜日)
撮影場所:新宿駅西口
車両の世代交代が進んでいるとはいえ、最近、セレガRのスーパーハイデッカーを見なくなりましたね。画像の秋田中央交通の 「フローラ号」 仕様も現役なら車齢11年になりますけど、ただでさえ、1日の走行距離がハンパ無い夜行高速路線バスですので、通常の貸切仕様に比べれば、その寿命は短くなるはず。ということは、退役している可能性の方が大じゃないかと思います。それでも、セレガRはとんと、お見かけしません。
「フローラ号」 も運行開始から25年以上が経ち、 “老舗” に近い、歴史のある高速路線便になりました。ツアーバスが台頭しているとはいえ、それでも継続して運行しているのは、それなりに需要があるからだと思いますが、運行開始当時は秋田新幹線も走ってなく、JRの寝台特急も運賃の高さが災いして 「フローラ」 に軍配が上がる日々が続きました。
そうそう、 「フローラ」 は、秋田中央交通にとっても、共同運行事業者の小田急バス (→小田急シティバス) にとっても初めての夜行高速路線バスでした。現在の小田急シティバスの夜行便仕様車に描かれるデザインもこの 「フローラ」 が先鞭をつけました。小田急はその後、広島便 (ニューブリーズ号) 、や岡山・倉敷便 (ルミナス号) と路線網を増やしましたが、秋田中央は昼行便は増えたものの、夜行便に関してはこの 「フローラ」 のみの設定で終わり (因みに、 「仙秋号」 の夜行便もかつて設定されていたが、運行担当はJRバス東北だった) 、秋田中央交通にとって現在もなお、唯一無二の夜行高速路線バスとして連綿と歴史を刻んでいます。そのせいか、秋田中央車は車体前面と側面に 「FLORA」 と書かれて、その存在をアピールしています (近年は、車体側面は 「AKITA CHUO KOTSU」 と変更されているみたいですけどね) 。一方、小田急車は運行開始当時は 「FLORA」 となっていましたが、路線網の拡大に伴って、どの便にも充当出来るようにと 「ODAKYU」 と変更しました。昼行便はデザインこそ一緒ですけど、車体前面も側面も 「AKITA CHUO KOTSU」 になっていて、カラーも緑だけになっているようです。
秋田中央交通といえば、 「仙秋号」 に充当されていた、元小田急バスのエアロクィーン・K (U-MS729S) が気になっているのですが、車齢23年ということを考えると、退役しただろうな・・・。
なお、その後の調査でこの車は退役していることが判り、何と、ヤフオクに出品されていました。
http://page24.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/q113589508
http://page24.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/q113589508
【参考文献・引用】
バスラマインターナショナル No.114 (ぽると出版社 刊)
ウィキペディア (日野セレガ、秋田中央交通、仙秋号)
バスラマインターナショナル No.114 (ぽると出版社 刊)
ウィキペディア (日野セレガ、秋田中央交通、仙秋号)