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せっかくの春休みですので、車でちょっと出かけました。
場所は茨城県の筑西市。
ここは、バスファンの間で “伝説的な名車” があることで著名になった場所ですが、訪れるのは、確か、東日本大震災が発生する10日前でしたので、あれから5年ということになりましょうか。

“伝説的な名車” とは、菊水観光 (正式な社名は菊水企画観光部) が所有しているエアロクィーン・KW。エアロクィーン・Wの呉羽ボディバージョンか、はたまたエアロキングの “一階が無い仕様” かは意見の分かれるところですが、元々は、兵庫の新姫観光バスが特注で2台造らせたというもの。後に1台は東京の日旺観光という業者が、もう1台はこの菊水観光がそれぞれ引き取りましたが、日旺車はその後、行方不明で (個人が所有しているという言い伝えを聞いたことがあります) 、菊水車だけが取りあえず安否が判っています。菊水企画では今も同社のフラッグシップとして活躍しています。

まず、このバスを見に行くにあたって、事前に菊水企画様に電話でアポを取りました。
直接行くのも失礼ですし、よしんば直に行ったとして、バスが配車されていたら泣くに泣けません。10台も20台もあれば別ですが、おそらく 「日本で唯1台」 となるであろうシロモノなので、訪問日に居るか居ないかを聞くのが先決です。そうしたら、 「この時期は暇で、稼働は無いから、いつでもいらして大丈夫」 という返答をいただきました。そして3月16日に茨城へと足を運びました。

事務所と車庫は別々の場所にあり、前日応対して下さった女性スタッフは、地図を拡げて 「ここにあるから」 と説明してくれた上で、撮影許可も得ました。ところがです。
お願いしておいてこっちからどうこう言うのはいただけないのですが、画像のように、バスとバスの間に挟まって留まっている状態で、これではまともな写真は撮れません。読者の方々もこの角度から見ても、後輪二軸というのが判らないでしょう。

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後ろから眺めてようやく 「あぁ~、ホントに二軸になっているね」 という撮影環境でした。

撮影はほんの5分程度で終わり、再び、事務所を訪れます。そして正直に状況と心境を伝えました。
「今日はたまたま、みんな出払っちゃってるから・・」 ということだったのですが、ということは、誰かがいれば、車は引っ張り出してもらえるということ? 何か、武元重機 (みらい観光) と同じパターンだなと思いました。みらい観光のように、もしもその言葉を鵜呑みにするというか、お言葉に甘えさせていただくのだとすれば、もう一回、行くしかありません。

確か、この車はエアロクィーン・W (P-MU525TA) の改造車扱いでは無くて、あくまでもエアロキング (P-MU515TA) の改造車扱いだと聞いたことがあります。であるならば、運転台と客室を別々にした、アンダーフロアコクピット仕様にした方がウケは良かったんじゃないかと思います。運転室と客室が分離していなければ、やはりMU525にすべきなんじゃないかと思ったりします。

とにかく 「AQKW」 については、絶対にリベンジしてやるっ!

最後に、不躾なお願いにも関わらず、快く訪問許可及び撮影許可をしていただいた菊水企画様に対して、この場を借りて厚く御礼申し上げます。そして、機会がありましたら、というか、機会がなくてもまた伺わせていただきます。