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事業者名:しずてつジャストライン(静岡)

使用・用途:都市間長距離夜行高速路線仕様(高速「京都大阪ライナー」号仕様)

登録番号:静岡200 か ・653

配属:西久保営業所

初年度登録:2011年式

シャシーメーカー:日野自動車

エンジン型式:日野E13C(ET-Ⅵ)型

ボディ架装:ジェイ・バス小松

車両型式:LKG-RU1ESBA

車名:日野セレガハイデッカ

撮影日:2014年8月24日(日曜日)

撮影場所:新大阪・阪急高速バスターミナル

東京でも至極普通に見られるしずてつジャストラインの高速路線仕様ですが、これが “夜行” となると、その存在は際立って珍しくなります。
東京を中心に関東に乗り入れる高速車は、いすゞや日産ディーゼルが目立っていますけど、昼夜問わず高速路線仕様に限定すると、実は日野が過半数を占めているそうです。ふ~ん。

外面こそ、昼行便と変わりないようにも見えますが、スモークガラスの固定窓や床下に備えられた乗務員仮眠室など、昼行便とは一線を画す出で立ちで、当然のことながらこの車は昼行便には用いられません。内装も夜行高速路線仕様の “お約束” でもある3列独立シートとプライバシーを守るカーテンが備えられております。

静鉄の高速路線参入は比較的近年で、2005年から本格的に参入するのですが、それまでは県内の都市間を結ぶ 「特急バス」 として細々と運行しているにすぎませんでした。代表的な路線が 「静岡浜松線」 や 「静岡相良線」 などが挙げられますが、今でも運行を継続しているのは静岡相良線だけとなっています。ただ、東名急行バスに資本参入するなど、1970年代から高速バスのノウハウは培っており、全くのズブの素人ではないというのがお判りいただけるかと思います。

そんな静鉄が満を持して夜行高速路線に参入したのが2011年のこと。阪急バスをパートナーにした「京都大阪ライナー」 号が最初でした。しかし2011年の運行開始以来、タッグを組んでいた阪急バスは今年4月に撤退し、静鉄の単独運行となります。ただ、その見返りかどうかは定かではないのですが、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンまで延長運転されるようになりました。画像はまだ大阪 (梅田) 止まり時代のもので、今はおそらく、側面の窓にデカデカとアピールしている 「清水・静岡・吉田⇔京都・大阪 毎日運行!!!」 の文字は差し替えられていることでしょう。

静岡鉄道 (系列の静岡観光バスや清水交通~現在のしずてつジョイステップバスも含む) 時代は、三菱、日野、いすゞと取っ替え引っ替え様々なバスが東京にやって来ていたので、飽きることなく撮り続けていましたが、最近はなかなか撮る機会は減りました。目の前に姿を見せてもスルーすることが多くなったからです。ただ、定期観光用に今も現役で活躍しているエアロクィーン・Kは撮りたいですな。定観ということは、乗れるということでしょ。なおさらチャンスはありますね。


【参考文献】
バスラマインターナショナルNo.147 (ぽると出版社 刊)
年鑑バスラマ2011→2012 (同)
ウィキペディア (しずてつジャストライン、しずてつジョイステップバス、特急静岡相良線など)