今更ながら、鉄道模型ショーレポートです。
第3回目はお待ちかね、トミックス (トミーテック) です。


やはり、今回の目玉は新幹線0系でしょう。
今年は東海道新幹線開業50周年ということで、各メーカーとも0系をリリースしていますが、トミックスは大窓のオリジナル車両を新規製作で製品化しました。ただ、今回は開業時に拘り、食堂車が編成に組み込まれる前の 「ひかり」 編成と、 「こだま」 編成、そして限定販売で昭和39年10月1日の 「ひかり1号」 に使用された 「H2編成」 がリリースされます。
トミックスでは以前から小窓の2000番台を製品化していまして、それを細かな小改良を重ねながら現在まで生産が続けられていますが、実車ではオール2000番台という編成は存在せず、大概、0番台+1000番台+2000番台の混成で組成されていました。しかも食堂車 (36形) やパンタ無しグリーン車 (15形) は今まで一度も製品化されず、トミックスの場合は 「こだま」 編成しか組成出来ませんでした。そういう意味ではカトーの圧勝だったわけですが、トミックス信者の方々は 「いつかHG仕様で0系がリリースされないか・・?」 と夢を膨らませていたに違いありません。
今回はHG仕様ではないものの、出来としては、2000番台の上を行く水準なのは説明するまでもないのですが、今後、1974年以降の編成 (食堂車組み込み) も再現出来るよう、アイテムを増やすことはあるのでしょうか? また、小窓の1000番台も期待したいですね。


画像がピンボケですいません。
今年の3月に惜しまれつつ定期運用が終了した “最後” の寝台特急 「あけぼの」 。やはりトミックスはこの最終運転日を模した 「さよなら」 セットを送り込んできました。
使用車両が14系と24系で異なるのですが、製品仕様としては随分前にリリースされた 「さよなら “北陸” セット」 と似ています。カタログ落ちして久しかったEF64-1000もこの 「さよなら “北陸” セット」 を機に、蘇ったわけですからね。

そして、これも目玉っちゃあ目玉なんですが、いよいよ167系のボディが姿を現しました。
167系は1966年に登場した修学旅行専用車両で、それまでの155系と159系が153系ベースだったのに対し、この167系は165系がベースとなっています。故に耐寒耐雪装備や勾配用抑速ブレーキも完備しています。
トミックスでは、HOゲージで155系を製品化していますが、今度はNゲージで167系を製品化するということで、 「何ちゅうバランスやねんっ!?」 っていうのが率直な感想。あくまでもザックリとした予想ですが、Nゲージでは以前から165系を、HOゲージでは153系というそれぞれのベースになった車両を製品化していますので、下回りが使えます。それでボディと屋根を新規に作れば (155系の場合は台車も) 、バリエーションが広がるとトミックスは企画したのではないでしょうか。
ゆくゆくは、167系も湘南色とか冷改車とかJR仕様とか、様々な派生製品も期待出来ます。
因みに、0系の試作品なんですが、この塗装は私の大学の同期であるトタ君が手がけています。トミックスの情報誌 「キロポスト」 のNo.109で、0系が表紙を飾っていますが、あれもまさにトタ君が塗装を施しています。そして、この167系のボディ塗装に関しても、トミーテックからオファーが来ているので、その出来映えに注目したいと思います。
「もういいよ・・」 という声が聞かれそうですが、次回はトミックスのパート2を出来ればやりたいなと考えています。企画倒れに終わるかもしれないけど・・・。