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事業者名:ジェイアール東海バス(愛知)

仕様・用途:都市間高速路線仕様(超特急「東名ライナー」号に充当)

登録番号:名古屋22 か 3476

社番:748-1904号車

登録年:1981年式

シャシーメーカー:日産ディーゼル工業

エンジン型式:日産ディーゼルRD10型

ボディ架装:富士重工伊勢崎

ボディ型式:富士重13型B

車両型式:K-RA60S

撮影日:1990年4月7日(土曜日)

撮影場所:東京駅八重洲口

画像は再掲になるかと思います。
「国鉄バスといえばこれ」と言う人は少なくないでしょう。このミニカーを何台も持っていたと言う人も多いでしょう。それだけこのボディスタイルとカラーリングは強烈なインパクトを周囲に染み込ませました。

撮影時、既に次世代の高速バスが席巻して、富士重旧式ボディを架装した旧世代の “ダルマ” ことRS60 (三菱MS504も同じ) は時代から取り残されれていました。東名ハイウェイバスも三菱エアロシリーズが主力車種となり、日産ディーゼルを多く導入するJR東海バスですら三菱を導入するほど、東京-名古屋間はスリーダイヤのエンブレムを付けた車で埋め尽くされました。この旧世代のバスも現行JRバスカラーに塗り替えられたものもありましたが、やっぱり旧国鉄バスカラーの方がフィットします。JRバスカラーに塗り替えられたRSも撮りましたが、厚化粧は否めず、イマイチミスマッチだったりします。

“国鉄専用型式”についてはこのコーナーでも幾度か取り上げていますので、ここでは割愛しますが、大出力を要求しているのに、ターボやスーパーチャージャーなどの過給器は認めなかった国鉄。三菱は当時としては最強となる自然吸気350PS(V12)エンジンを開発しますが、日産ディーゼルが搭載するUDエンジンは掃気のためのスーパーチャージャーが必要となるため、日産ディーゼルのみ過給器を搭載することが認められました。
画像のRS60は1979年から製造が開始されていますが、騒音・排ガス規制に伴ってUD2サイクルから4サイクルV10にエンジンを変更しました。

この頃、東名ハイウェイバスのフラッグシップは超特急「東名ライナー」。1999年に「スーパーライナー」が登場するまで、超特急の愛称として東京-名古屋間ほぼノンストップで走っていました。撮影当時から「東名ライナー」にはハイデッカーながらエアロクィーン・M(MS729)のエンジンを換装した“バケモノエアロ”や夜行バス「ドリーム号」の間合いで充当されるエアロクィーン・W(MU525)が使われていたりと使用車両は待遇が厚かったのですが、RSも充当されるんですね。でも、エアロクィーンが来るものと思ってバスが来るのを待ちわびてRSが来たら「詐欺だっ!」って怒るのかなぁ?