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事業者名:ジェイアールバス関東(東京)

仕様・用途:都市間高速路線仕様(常磐高速バスに充当)

登録番号:土浦22 か 1706

社番:H654-87434号車(土浦営業所所属)

登録年:1987年式

シャシーメーカー:三菱自動車工業

エンジン型式:三菱8DC9型(ターボ仕様)

ボディ架装:三菱自工名古屋

車両型式:P-MS725SA改

車名:三菱ふそうエアロバス

撮影日:2000年6月4日(日曜日~※)

撮影場所:東京駅日本橋口

その他:旧番号644-8734号車

※:たぶん

“時代の寵児”が堕ち始めた頃の画像です。

私がバスを撮り始めるようになったのは1988年からですが、その当時、JRバス関東のエアロバスは東京営業所のみの配属で東名ハイウェイバスにのみ投入されていて、JRバスの歴史において彩りを添えた時代のスターでした。
JRバス関東のエアロバスはボディこそ一般の貸切仕様そのままのスタイルですが、中身(エンジン)はターボで武装するなど既存のそれとは全く異なる別物。その翌年、JR東海バスにもエアロバスが投入されましたが、こちらはエアロクィーン・Mと同じエンジン(8DC11型)を搭載しています。そういう細かい部分で貸切仕様との差異を図っておりまして、いわゆる“国鉄専用型式”の残像が見え隠れしたモデルであったと言えます。

東名ハイウェイバスはJRバス関東とJR東海バスで運用されていますが、90年代に入りまして昼行便に関してはどちらかといえばJR東海の(受け持ちの)比率が高くなると(夜行便はこの頃から殆どJRバス東海車になっていました)、関東のエアロバスは新たな活動場所を見つけざるを得なくなりました。一世を風靡した車も檜舞台での活動は意外に短かったのです。実際に東京営業所に配属されたMS725は何台あったのかは分からないのですが、90年代中頃には東京営業所に残留出来たのはほんの僅かじゃなかったかと。ちょうどその頃は私自身もバス撮影をしてなかったのもありましたが、たまに東京駅で関東のエアロバスを見ると、その殆どが他県ナンバー。方向幕も「水戸行き」だったり「つくばセンター行き」だったり、千葉や群馬、栃木のどっかだったりと、ここまで来るともう“ドロップアウト”ですよね。

さて画像の車ですが、JRバス関東に最初期に投入された一派ではないかと思われます(多分、転属前の登録番号は足立22 か 3361)。乗降口付近(右ワイパーの横)に付けられている“FUSO”のエンブレムは後付け。MS7系エアロバスに付けられていた“MMC”“FUSO”のエンブレムは本来はヘッドライトの横(一つはドアスイッチ)に付けられているのが普通でしたが、JRバスには付けられていませんでした。何でこんな所に付けたのか・・。
撮影自体は2000年頃だと思いますが、さすがのMS7ももう末期状態。横にちょこっとだけ写っているガーラはピカピカの新車。前述のようにこの頃はバスは特に熱心に撮っていなかった時代なので、新車のガーラもまともに撮っていません。
よく見るとこの頃は背後にサピアタワーがないですね。それにトラストタワーや丸の内中央ビル(東京駅日本橋口本屋)も無い時代なので、日本橋口での撮影は太陽が出ている間はどんな時間でも明るく撮れました。今の日本橋口は三方高層ビルに囲まれているので、こんなに明るくは撮れませんね。