
今月末に発売された各種鉄道雑誌はこぞって(というほどでもないか)11月に引退をするキハ181系を取り上げています。
私的にはキハ82系よりキハ181系の方が好きでして、Nゲージでも6両のみでしたがキハ181系を持ってました。
キハ181系は昭和43年にデビューしました。
キハ91系で試用されていた大出力エンジンを本格採用した初めての系列であります。
デビューは電車化される前の「しなの」で、その後、中国・四国地方を中心に活躍しました。東日本には縁のない車両かと思われますが、「つばさ」で東京駅に乗り入れたことがありますし、仙台-秋田間の「あおば」にも投入されています(「しなの」で長野に来ていましたが、あれも東日本といえば東日本か)。
特に「つばさ」は、パワー不足で福島-米沢間において補機の力を借りていたキハ82系の救世主となるべく投入されましたが、初期トラブルが影響して結局キハ181系でも補機を連結しなければならない事態になりました。
「あおば」が廃止されて、「つばさ」が電車化されてからは東日本でのキハ181系の活躍は西日本限定になり、特に伯備線の「やくも」は気動車特急唯一のL特急として名を馳せた列車として特筆されます。
因みに「にちりん」も西鹿児島直通の1往復だけキハ82系を使っていて、厳密に言うと気動車特急のL特急は2列車になるのですが、「にちりん」は9割以上電車で、「やくも」はオール気動車であることを敢えて付記しておきます。

「やくも」「しおかぜ」は電車化、「あさしお」は「タンゴディスカバリー」に発展、「いそかぜ」は廃止、「まつかぜ」「おき」「しおかぜ」「南風」は新型車両に置き換えと、徐々にキハ181系の活躍場所が狭められ、最後に残ったのは画像の「はまかぜ」でした。現在は京都総合車両所に26両が配置されているそうですが、「はまかぜ」が新型車両に置き換われば、もはや行き場所はなく、波動用に数両が残されてその他は廃車になるのは間違いないでしょう。
私も2回だけキハ181系に乗ったことがあります。
1回目は10年前の4月に「おき」に、2回目は5年前の2月に「いそかぜ」にそれぞれ乗りました。
あんまりよく覚えていないんですが、「いそかぜ」の車は広セキ。意外にも下関にもキハ181系が配属されていたんですね。
定期列車では姿を消すでしょうけど、前述のように波動用で少しは残すものと思われます。そして今のJRですから、おそらく国鉄特急色に塗り替えて「懐かしの○○号」を頻発して運転するんでしょうね・・。
画像1枚目・・「シュプール白馬・栂池」 1994年3月13日 大阪駅にて画像2枚目・・「はまかぜ」 2010年7月24日 大阪駅にて