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自家用

所有者名:不詳

登録番号:内緒(大宮ナンバー)

シャシーメーカー:三菱自動車工業

エンジン型式:三菱8DC9型

ボディ架装:三菱自工名古屋

車両型式:P-MS725S

車名:三菱ふそうエアロバス

撮影日:1992年4月29日(水曜日)

撮影場所:東京ディズニーランド

今では殆ど見かけなくなりましたが、1990年代前半のディズニーランドには自家用の白いナンバーを付けながら客を乗せて運送している違法な業者のバスが数多くやって来ました。乗っている客のほぼ9割以上が外人なんですが、よく耳を澄まして聞いてみると「ワンタンメン」とか「チンジャロウロウス」といった中国語が飛び交っていたのを覚えています。そういった白ナンバーで営業行為を行っていた業者は後の規制緩和で営業用の緑ナンバーを取得し、見た目だけは「“健全”な観光貸切事業者」となりました。いわゆる「オレ流バス」は、そういった白ナンバー上がりの業者が多いと聞きます。ナンバーの色が白から緑になっても客層は変わらないんですね。

さて、画像のエアロバスもそういった違法業者の一つに数えられるんでしょうけど、初代エアロバスのカタログカラーをデフォルメ(悪く言えばパクッた)デザインが印象的です。しかも独立懸架車であることから、この時代の白ナンバー車にしてはかなりインパクトの強い車であるのは説明するまでもないかなって思います。撮影した1992年4月当時はまだMS8が世に出てなく(MS8の登場は1992年10月)、ほぼ100%MS7ですから、白ナンバーというのもちょっとすごいなって思ったものです。この時代の白ナンバー車はエアロバスよりも1世代も2世代も前のリベット丸出しオンボロバスだったりしましたからね。
基本的には中古車なんでしょうけど、前述のようにこの時代はまだまだ初代エアロバスの全盛期。そうなると中古車市場に流通するのは1982年式とか1983年式といった黎明期のエアロバスになるのは自然ですよね。

もう一つの特徴として「メッキバンパー」があります。
全国的に広まっていたのかどうなのかはよく判りませんが、私が(採用例を)知っているのは主に東日本エリア。それも北海道に多かったりしますね。網走バスや千歳相互観光バス、ばんけい観光バス(ばんけいはさらに屋根上にいわゆる“バズーカ砲”を装備していましたね)、そして東北では仙台バスあたりが有名どころ。画像の車もおそらくその辺りからの中古車を購入したんでしょうね・・・。