プラトニックラブ | 清野裕司・カンボジアで広告代理店経営

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〜アラフォー・脱サラ組〜

大学時代、経済学部一年生は哲学が必修だった。
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大学5年間の授業は、その哲学と体育のソーシャルダンス、アラビア習字、そしてゼミはすごく面白くて、大学の授業はつまらないという考えが誤りだとわかった。

マニアックな教授のマニアックな
部分に触れることで新しい世界観をインプットできる。それこそが大学の授業の醍醐味なのではないか。

ただ、そこにいきつくまでにほとんどの話が退屈で、挫折してしまうだけだ。

話がそれた。


哲学は一年間毎週プラトニックラブについて。

プラトニックラブは要するに哲学者プラトンの考える愛の形。

一年間かけて理解したのは、美しいものを永遠に我がものとする愛、だということ。

つまり、肉体は衰えて美しくなくなってしまうけど、心は美しいままでいられる。

だから、肉体は子供を産んで新しい美しいものを育み、それを繰り返すことで美しいものを永遠に我がものとすることができる。

そして、心の美しい結びつきは時を経ても衰えないから、男女は肉体の結びつきによって子供をつくり、その後心の結びつきにシフトして永遠に美しくいることができる。

現代日本では、心の結びつきだけがひとり歩きした意味でプラトニックラブが使われている。

また、同性愛者でも、後輩や部下に心の美しいものを伝えたり、芸術作品として代々まで継がれていくものを創出したりして、プラトニックラブを実践することができる。

そんな理解をしていた。


2年前にもこちらで書いてた。


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そして、あれから20年近く経って今、
ビジネスマンとして哲学の勉強をしている。

あらためて、プラトンの考える愛は、男女関係とかの小さな話ではなく、壮大な話だということがわかった。

自然界のあらゆるものへの愛、あらゆるものからの愛のこと。

自分の起源から輪廻転生を全うするまでに美しいものを永遠と我がものすること。

ビジネスに置き換えてみると、一生以上をかけて世の中を幸せにするという美しい夢を成し遂げること。

お客様への愛で、本当に愛される商品、サービスを代々受け継いで世の中を幸せにしていくこと。

これがプラトンの愛。





ぱどは、おかげさまで今年25周年。

この先、50周年、100周年を迎えるためには、

お客様、読者様、ユーザー様の幸せを追求し続ける。

そして、地域が、日本が、世界が、各自の仕事を通じて幸せになることを想像して、媒体作り、人創りをする。

これが自分のミッション。

そしてそれは難しいことではなく、目先の仕事を誠心誠意やることで実現できると信じている。





最後に、吉田松陰先生曰く、

「志しを以って」重要な仕事をする者は才能を頼みとするようではだめである。知識などを頼みとするようでもだめである。必ず、何の為にその任務についているかということを考えて、気持ちを奮い立たせ、任務に励むことにより、達成することができる。
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