「今日も盛り上がったなぁ」
チャットを終え、一息つくハジメ。
時計は夜の11時を回り、妻も娘も就寝している。
その時。
「ハジメくん♪」
不意に背後から女性に呼びかけられた。
「ん?・・・・・・なっ!?」
振り返ったハジメは言葉を失った。
「こんばんわ♪」
そう、そこにいたのはスーパーガールのコスチュームを着た義理の母、沙織の姿だった。
「お、おおおお義母さん!?」
「フフ、どう?」
「ど、どうって・・・」
ハジメはスーパーガール(?)の姿を上から下まで凝視した。
Sのエンブレムを強調するかのように突き出した豊満なバストと
超ミニのスカートから伸びる脚線美。
年齢を感じさせないきめの細かい白い肌にうっすらと浮かび上がった腹筋、その中心に可愛らしいお臍が覗いている。
「久しぶりにスーパーガールのコスチューム着てみたんだけど似合うかしら?」
沙織はその場で一回転して、真紅のマントとミニスカートのプリーツをひるがえらせた。
「に、似合います!世界一、いや宇宙一似あってます!!」
「フフ、お世辞でもうれしいわ^^」
沙織は女神のような微笑を浮 かべると、ハジメをひょいと抱きかかえた。
「お礼に今からお義母さんがデートしてあげる♪」
ハジメを抱いた沙織 は可愛らしくウインクすると、ベランダの窓を開け夜空へ飛び出した。
「うわっ!?」
ハジメは思わず目を閉じる。
「ちょっと飛ばすわよ♪」
どんどん小さくなっていく福岡の町並み、沙織はあっという間に雲を突き抜けるとゆっくりとスピードを落とした。
「もう大丈夫よ、ハジメくん」
そう呼びかける沙織の声に、恐る恐る目を開けるとハジメは言葉を失った。
眼前に満天の星空が広がっている。
「す、すごい・・・」
間近で見る一面の星空にハジメは、心の底から感動していた。
そんなハジメを優しいまなざしで見るスーパーガール(?)沙織。
「ねぇ、ハジメくん・・・」
「な・・・何ですか?お義母さん」
「キスしてもいい?」
「ぶっ!?な、何言ってるんですか!!」
突然の申し出にハジメは思わず吹き出した。
「あら、親子のスキンシップよ、別にいいいじゃない?」
「だ、だ、ダメに決まってるじゃないですか!!」
「ふふふ、ハジメくんかわいい^^」
沙織は悪戯っぽく微笑むと、腕の中のハジメにゆっくりと顔を寄せる。
その時だった。
間近で感じる沙織の甘い大人の香りにくらっとなるハジメ。
(あ、あら・・・?)
意識がだんだん遠くなる。
・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・。
「・・・・・・あれ?」
ハジメはPCの前で目を覚ました。
体を起こして時計を見る、0時過ぎ。
どうやら小一時間ほど眠っていたらしい。
「夢・・・・・・だったのかな?」
大きく開かれたベランダの窓見ながら、首を傾げるハジメだった。
ーおしまいー