
中学時代のハンドルのとれた蛇口を開ける同級生の子の話を書きます。
じつは彼女、頭も良く、いつも定期テストでほとんどの科目をクラスで5番以内にランキングする実力でした。見た目は色白で、デビューしたころの藤谷美和子を少しふっくらさせたかんじでした。
しかし、彼女は頭がいいだけではなく、スポーツも万能でした。
ただ、ソツなくこなすのではなくて、なにをやってもトップクラスでした。
体育の授業でバスケをやっていましたが、ボールをおいかけるとき、どの女の子よりもいつもブッチギリのスピードでダッシュしていました。
このことの前に逸話があります。
…中2のときの運動会のクラス対向リレーの選手をえらぶときに誰かが彼女を推薦しました。
彼女は見た目には少しコロッとしていて、そんなに足が速そうに見えず、男子の誰かが「おい、おい、マジかよ」と言いましたが、彼女を推薦した女の子は「正子(しょうこ・彼女の名前)は、運動神経いいんだよ!」っと反論していました。
では、実際にどうなのか、担任が「50m何秒なの?」と聞くと、彼女曰く「7秒4」でした。
同級生の男で8秒台というのは何人か知っていましたが、まさか女の子で7秒半ばを叩き出す子がいたなんて、すごい、ショックでした。と、同時に彼女の一挙手一投足に(漢字あってる?)目が行くようになりました。
自分にとっては走れば異次元の速さ、水泳の授業でも女子の中では一番速く、頭脳も明晰、まさにスーパーガールそのものでした。
こんな、いきさつがあり彼女にの行動には常にアンテナを高くしていましたが、最後にとどめで、こんなパフォーマンスをやってくれるとは…

…ある日の放課後、僕と彼女は教室の掃除当番でした。
当時の自分の中学は少し荒れている中学校で、水道も所々、蛇口のハンドルが取れて得入る場所がありました。掃除を終えて、水道に行くと、彼女は鼻歌を唄いながらハンドルのない蛇口を指でつまんで、開けて雑巾を洗っていました。きっと、彼女にとってはいつものことなので、どうってことはないのでしょうか。
この瞬間、彼女は絶対空も飛べると確信しました。その次の日からは「あの制服の中は青いコスチュームに赤いマントが…
」と、日々、妄想していました。いま、考えてみれば、彼女の握力や、背筋力はどうだったのかわかりませんが、きっとスバ抜けた怪力の持ち主だったのではないでしょうか?
小学校からの同級生でクラスでとか学年の男女いっしょにして背が大きく怪力でスポーツ万能という子は何人か(と、いっても2人ですけど)いましたが、見た目は背丈も普通の女のこなのに、頭がよく、スポーツ万能、あまけに怪力の女の子なんてはじめてで、衝撃的で、あこがれでした。
まさに「弾丸よりも速く、機関車よりも強く、向かいのビルをひとっ飛び
」できちゃったら、それこそスーパーガールです。先日、中学のときのアルバムが出てきて林間学校のときの写真が出てきました。
中日のハイキングかなんかで、みんなジャージ姿でしたが、彼女の腕に目をやると、校長先生よりも太くたくましいうででした。
ただ、太いだけでなく、ブヨブヨでもなく、ムッチリとした、筋肉腕でした。
なるほど、彼女の怪力はここに秘密が隠されていたのでした。
20歳を過ぎてクラス会があり、彼女も来ました。
ちょうど、自分の前に彼女が座り、しばらくして酔いもまわり…
「いまだから、言っちゃうけど、正子って、普通の子とは違うって思っていた。何て言ったらいいんだろ、なんか人間じゃなくてどっかの宇宙から来たって思った」
すると、彼女曰く「あ、やっぱりわかっちゃった?(^^)そう、あたし地球人のふりをしていたの。あたし、妖怪人間だったんだよ」と、カミングアウトされました。
後は飛ぶ所と、コスチューム姿を目撃したかった…

合掌。
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