スーパーお嬢さん亜弥 | 新AK-3のいろいろブログ

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スーパーヒロイン、特にスーパーガール、スーパーウーマンについての妄想や鉄道の話し、たまにプロ野球の話しなんかもしたいと思ってます。

※このブログネタは99%の妄想と思い込みで、出来ています!

スーパーお嬢さん

僕の憧れの同級生亜弥はこの街では有名な大財閥の娘である。
一般庶民の僕らなんかは到底手も届かない存在である。まるで、亜弥は違う星からやってきたスーパーギャルのようである。
彼女が大財閥の娘だからというわけではない。亜矢は育ちのいいお嬢様ではあるが、小学校の頃から、スポーツ万能で成績優秀、なにをやっても彼女にはかなわなかった。
彼女は華奢な身体の割に力も強く、腕相撲をやっても彼女にかなう男は俺たちの学校にはいなかった。ときどき、亜弥の家に山形から親戚の伯父さんがやってきていた。この伯父さんいつも亜弥の家の門の前にベンツを停めていた。

「あ、また山形の伯父さんが来ているわ。いつも門の前に車を停めるんだから…。これじゃあ入れないじゃない。もう、しょうがないわね。」

亜弥はいつもそういうと、あたりまえのように伯父さんのベンツを持ち上げどかしていた。
そして、目をシロクロさせている俺の方を見て

「いまのことはナイショだよ。じゃあね!」って言いながらウィンクをしていた。

亜弥は走るのも速く、インターハイで優勝した陸上部の主将でさえ、亜弥の足には勝てなかった。
いつのまにか亜弥は「スーパーお嬢さん」というニックネームで呼ばれていた。でも、亜弥は決して自分のことをハナにかけず、おれたちと一緒に学園生活を送っていた。

ある日、亜弥といっしょに学校から帰るとき、以外なことを彼女から聞かされた。
スーパーお嬢さん亜弥は仮の姿で、本当は俺たちが知らない遠い星からやってきた、本当のスーパーガールだったのである。

亜弥自身もこのことを知ったのは、つい最近で、このことをパパさんから初めて聞かされたときはショックだったようだ。でも、おれにだけそっと打ち明けてくれたのだ。

そういえば、うちのオヤジから亜弥の両親のこと、小さい頃に聞いたことがあったな。
亜弥の両親は俺のオヤジよりも10歳年上だって言っていた。まだ、俺が生まれたばかりの夏、亜弥の両親は軽井沢に避暑にでかけ、帰ってきたときに亜弥がいたっていっていた。いま考えれば、ちょっとおかしい話だった。

…ある夏の嵐の夜、亜弥のオヤジさんが別荘に戻るため、車を走らせていた。大雨の中、大きな光の球が林の中へ墜落していくのを目撃した。急いで光の球を追いかけ林の中へ入ったとき、オヤジさんの車はタイヤを農道の側溝に落として立ち往生してしまった。
目の前原っぱにはさっきの光の球が落ちていた。オヤジさんは車を降りて近づいた。光の球は小さな宇宙船のようであった。宇宙船は原っぱに突き刺さって大破していた。そのなかをのぞくと、小さな赤ん坊がいた。その赤ん坊が亜弥だったのである。

「おい、おい、現代版かぐや姫か?」

そのときの亜弥はベビー服らしくない、銀色の服をきていた。オヤジさんが宇宙船の窓ガラスをさわると、窓が開いた。オヤジさんは亜弥を助け出したが、とても赤ん坊とは思えない重さだった。
オヤジさんは亜弥を助け出したものの、この大雨の中、車は脱輪して動けないし、どうしたものか思案げだった。

「まいったなぁ。この大雨だし…。かと言って、車は動けないし、どうしようか?」

オヤジさんは亜弥の顔を見てつぶやいていた。
赤ん坊の亜弥はオヤジさんの言葉がわかったのか、ヨチヨチと歩きだし、車の中へもぐっていった。すると車が持ち上がり、脱輪が直った。赤ん坊の亜弥が持ち上げたのだった。

「え、こ、この子…。」

目の前のできごとにを信じられなかったが、事実は事実であった。

「きっと、この子は神様が私たちに授けてくれた、スーパーベビーなんだな。俺たちで大事に育てよう…」

そうして、亜弥は松浦財閥の娘として大事に育てられたのであった。
まだ、小さな亜弥はときどきイタズラをして両親を困らせたこともあった。小さい亜弥にとってなんでもないことが、とんでもない事件を巻き起こしてしまうのだ。子犬を追いかけ道路にとび出した亜弥。そこへ車が…。亜弥が子犬を拾い、片手で車を止めてしまう。車のバンパーには亜弥の手の跡がくっきり残っていた。
力だけは人間を遥かに越えたスーパー少女。どのようにして普通の女の子として育てようか悩んでいるとき、1人のお手伝いさんが松浦家へやってきた。彼女の名前は恭子。じつは彼女こそ、亜弥の教育係として亜弥が生まれた惑星から派遣されてきたスーパーウーマンであった。

恭子さんの存在を知ったのは中学のころだ。体育祭で保護者対抗のリレーがあった。そこへ恭子さんが出場したのだ。アンカーに選ばれた太郎のオヤジが前の日に工事現場で足にケガをして出られなくなってしまった。そこで、彼女がラストの2週を走ることになった。
恭子さんは女性とは思えない背の高さで、身体もたくましかった。

「あ、あなたは、松浦さんのお手伝いさんの?しかし、すごいなぁ。背も高いし、すごい身体ですね。なにかスポーツでもやっていたんですか?」

「すげえな。和製ワンダーウーマンみたいだ…」

恭子さんを見て口々に驚きの声を上げる。

「え?私ですか?え、ええ。学生のころバスケットと陸上を掛け持ちで…。もう、あまりジロジロ見ないでください。はずかしい…」

しかし、このあとすごいドラマがあったのだ。ラスト3周。おれたちの町内会のチームは4位だった。トップを行くチームと1周の差があった。正弘のオヤジから恭子さんにバトンが渡った。恭子さんはバトンを受け取ると猛ダッシュをした。一瞬姿が見えなくなった。砂埃が舞い上がっている。なんと、わずか半周でトップを行くチームのアンカーを追い越していたのだった。

「か、彼女、どうなってるの?まるでスーパーウーマンみたいだ」

とても人間とは思えない恭子さんの大活躍でおれたちの町内会チームが優勝したのだった。
その横で亜弥がつぶやいていた。

「恭子さん、ついに本気をだしちゃったわね…。さすがスーパーウーマンだわ」

「おい。亜弥ちゃん。なにか言った?恭子さんってスーパーウーマンなの?」

その後、恭子さんのスーパーウーマンぶりは全校でも話題になった。
しかし、彼女が本当の姿を見せたのは亜弥が誘拐をされたときだった。
この街の警察は普段は事件がほとんどないので、平和ボケをしていてイザというとき、ほとんど役に立たなかった。
しかし、いつもなぞのスーパーウーマンが犯人を退治し、警察へ突き出していた。街の情報誌を編集している、学のオヤジの話だと、そのスーパーウーマンは恭子さんではないかという話しだった。背の高さ、体格、この辺では恭子さんしかいないということだった。

亜弥が小学校の頃、誘拐をされた。本当は亜弥自身が本気を出していれば誘拐犯なんか簡単にやっつけてしまっているはずだったが、いつのまにか恭子さんが現れ、犯人を退治していた。

ある日、俺は寝坊をしてしまい、学校まで走っていると、亜弥の乗ったロールスロイスが止まった。

「ナベちゃん、乗りなよ」

「あ、亜弥ちゃん、ありがとう。おれきょうの体操当番だろ。また遅れたら小嶋のやつに怒られちゃうからな。」

「もう、小嶋先生のことを呼び捨てにしないの!さ、早く乗って」

ロールスロイスを運転するのは松浦家の運転手小山だ、亜弥の秘密を知っているのは亜弥の両親、恭子さん、じいやの小山だけだ。小山が車を出すと後ろから砂埃を巻き上げなにかが近づいてきた。恭子さんが走って追いかけてきたのであった。

「亜弥さん、忘れ物です!」

恭子さんは俺たちの車を追い越し目の前に立ちはだかる。

キキィーー!

小山は急ブレーキをかけたが間に合わなかった。しかし恭子さんは車を押し止めていた。

「もう、恭子さん、ビックリさせないでよ」

「あ、ワタナベさん。ビックリさせて、すみません。」

「そ、それより、そのコスチューム…」

恭子はいつものラフな格好と違い、身体のラインがハッキリと出るボディースーツ姿だった。

「あ、恭子さんはこれから実家のに帰るのよ」

恭子の代わりに亜弥が答えた

「実家って?」

「遠い、遠い遥か銀河の果てよ」

「…ってことは?」

「ナベちゃんの思っているとおりよ。でも、これみんなにはナイショだよ」

「亜弥さん。それでは、私はしばらく休暇をいただきます。」

恭子はクルリと後ろを向き、空へ飛んで行った。

「すげーな。本当にスーパーウーマンっていたんだ…。しかもこんな身近に…」

おれはつぶやいていた。それを聞いていた亜弥が言った。

「そうよ、こんなに身近によ。スーパーガールだっているわよ」

亜弥はそういうと自分を指差した。


ある日の帰り、大事件が起きた。おれと亜弥が学校から帰るとき、亜弥が誘拐されたのだ。
まぁ、事件は表沙汰にならないうちに解決をしたが…。

おれは、いきなり後ろから知らない男に突き飛ばされた。亜弥は男に捕まえられそうになったが、男の頭の上を飛び越え逃げた。男たちは車で亜弥を追いかけたが目にも止まらぬ速さで走る亜弥を捕まえることはできなかった。

おれは、犯人たちを追いかけた。いや、亜弥のすーパーガールぶりを見てみたくなり追いかけたのだ。駅前でレンタル自転車を借りて追いかけた。亜弥は街はずれの倉庫街の路地裏へ逃げ込んだ。亜弥をおいかけた犯人たちの車が亜矢が逃げ込んだ路地裏へ入ると、大きな爆発音が聞こえた。爆発音が聞こえたほうへ自転車を走らせた。
そのとき、火ダルマになった外車が中を舞っていた。誘拐犯たちの車だった。犯人たちが路地裏から逃げ出してきた。気を失い倒れている男もいた。
おれは路地裏に入ると、亜弥がスーパーガールに変身をして腰に手をあて仁王立ちになっていた。

「あんたたち、私を誘拐してパパから身代金を取ろうなんて、甘いわよ。本気になった私を倒そうなんてできないわ。警察に突き出されたくなかったら、早くここから逃げなさい。こんどはあそこのフォークリフト、投げるわよ!」

おれは亜弥の凛々しい本当の姿に惚れ直していた。

「もう、恭子さんがいなくてもこの街はだいじょうぶだな…。スーパーお嬢さんがいるからな」

-その2へつづく-



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