コスプレヘルス
どうも最近、欲求がたまり精神的に不安定なおれは、ネットであるファッションヘルスをみつけた。そこはコスプレヘルスだった。ナースやセーラー服などのコスプレはあるが、おれが行ったヘルスではスーパーヒロインのコスプレもやていた。WWやスーパーガール、スパイダーガールもあった。おれは迷わず、スーパーガールのコスプレの女の子を頼んだ。
フロントのオヤジに金を払うと部屋の番号が書いた紙を渡された。16階の1602号室だった。
部屋に上がるためエレベーターに乗ろうとすると、1人の女の子が待っていた。堀越のりにチョッと似ていた。
「いらっしゃいませ。お客様は何階ですか?」
おれは彼女に紙を見せた。
「1602号室ですね。16階になります。ごゆっくり…」
残念ながら彼女は乗ってこなかった。
「なんだ、あのこがスーパーガールのコスプレをしてくれたら、最高だったんだけどなぁ…」
そう思っていると、あっという間に、16階へ。
「あ、ここのエレベーターって首都圏で一番速いんだっけ」
エレベーターのドアが開いた。
「あ!さっきの堀越のりちゃん…。いつのまに??」
おれは彼女の姿に頭の中が真っ白になってしまった。
「お客様、どうかしましたか?お客さまのお部屋はこちらですよ。どうぞ」
「ん?え、い、いや…。きみ、さっき1階のロビーにいたよね?」
「え、えぇ。そうですけど。なにか?」
彼女はそういうと、ニッコリと微笑んでいた。
「さあ、この部屋です。」
女の子はそう言いながらドアを開けようと、ノブに手をかけた。
「あら?鍵が開いてないわね。ちょっと失礼しますね」
彼女はそういうと、着ていたシャツを脱いだ。シャツの下からスーパーガールのコスチュームが現れた。
「あ、やっぱりきみがそうだったんだね」
彼女はもう一度ドアノブを握り直した。女の子の腕が一瞬太くなった。スーパーガールのコスチュームの腕がピチピチになった。
ギュギュギュ!バキ!
ドアノブが引き抜かれた。
「き、きみ!すごい力だね。まさか、本当にスーパーガールじゃないよね?」
「お客さま、これはちょっとしたサービスですよ。でも、私って小さい頃から力だけは大人よりも強かったんですよ。さあ、このドアを開けていただけますか?」
おれはスーパーガールのコスチュームを着た、堀越のりちゃんに言われた通り、ドアを開けようとした。
「あれ?開かないよ?」
「ちょっと、いいですか?」
彼女はドアノブが外れた穴に手を入れて引張った。
ガシャン!
スーパーのりちゃんの怪力でドアが外れた。
ドアが外れた部屋の玄関にはこんどは、鉄格子がしてあった。
「こんどはこれを曲げちゃうの?」
おれはスーパーのりちゃんに聞いた。
「ウフフフ…。」
彼女は俺を見てウィンクをした。そして、鉄格子をつかんだ。
グググググ…。
彼女は、なんの苦もなく鉄格子を曲げて見せた。
「さあ、どうぞ」
おれは彼女に案内をされ、やっと部屋の中に入った。
目の前にはスーパーガールに変身をした、堀越のりちゃんがいる。いや、スーパーガールのコスチュームを着た、堀越のりに似たヘルス嬢だ。
「さっきの鉄格子も、サービスの一環なの?」
「ええ、そうですよ。あの鉄格子、お客様が元に戻してみませんか?」
「え?おれが?だって鉄格子だよ。それとも、この鉄格子はハリボテなのかな?」
おれは鉄格子を曲げようとつかんでみた。
「フン!ククククク…」
鉄格子はビクともしなかった。
「お客様って、思ったほど力がないみたいですね。ガッチリした体形だからもっと、力があると思ったんですけど」
おれは顔を真っ赤にして鉄格子を曲げようとしたが、ビクとも動かなかった。
すると、彼女が俺のてにそっと手を添えた。
グググググ…
「え?ウソ?マジ?」
彼女はおれの手のすぐ上をつかんで、鉄格子を曲げて元に戻してしまった。
顔には笑みさえ浮かんでいた。
「やっぱり、きみはスーパーガールなんでしょ?」
おれは彼女に聞いてしまった。
「お客様、実はここのコスプレヘルスの女の子たちはただ、コスプレをするだけではなくて、そのコスチュームのヒロインと同じ能力を持っているんです。たとえば、ワンダーウーマンの女の子は力が強いし、スパイダーガールの女の子は壁を平気でよじのぼったりできるんですよ」
「じゃあ、きみもスーパーガールみたいに?」
「ええ、そうです。お客様はタバコはお吸いにならないのですか?」
そういえば、彼女のスーパーガールぶりに圧倒されタバコさえ吸うのを忘れていた。
「うん、吸うよ」
俺はそう言うとタバコを取り出し火をつけようとした。
「あ、チョッと待って」
彼女はそう言うと、おれのタバコを睨みつけていた。彼女の目が金色に光った瞬間、目から光線が出た。
ジュボ。
スーパーのりちゃんは、目から熱線を出し、おれのタバコに火をつけたのだ。
「すごいじゃん。ヒートビジョンまで使えるんだ。でも、空は飛べないよね」
「うふふふ。それはどうかしら?」
そういうと彼女はいきなり、抱え上げイスに座らせた。
「ちょっと、おとなしくしていてくださいね。」
彼女はそういうといきなり、おれを縄で縛り上げた。
「お、おい、いきなりなにをするんだよ。この縄をほどいてくれ!」
彼女はおれのズボンのファスナーをあけた。
「あら、あら、こんなに元気になっちゃって…。」
むりもない、目の前のスーパーガールに怪力や超能力を見せ付けられ、しかもその女の子が堀越のりにそっくりなのだから。
彼女はおれの元気になった息子を握りはじめた。適度な握力がいままで感じたことのない快感に代わっていった。しかし、彼女の手は目に見えないほどの速さでしごきはじめ、アッという間に果ててしまった。
プルルルル…。
部屋の電話が鳴った。
「…はい、わかりました」
スーパーのりちゃんが電話を切った。
「ごめんなさい。ちょっと席を外しますね。このままで待っていてください。あ、これじゃあ、逃げることもできませんね」
彼女はそういうと、後ろを振り向き、バルコニーのサッシを開けた。
「エイ!」
彼女はバルコニーから外へ飛んでいってしまった。
「あ~あ、まいっちゃうなぁ。これじゃあ、人質だよ…」
バーン!
おれがぼやいていると、突然大きな音がした。音の方向に目をやると、スーパーのりちゃんが壁を蹴破り現れていた。
「あ、き、きみ!」
「ごめんなさい。でも、私が空を飛べるのがわかったでしょ?」
「それじゃあ、さっきもおれをエレベーターに乗せたあと…」
「そうですよ。この16Fまでジャンプしました。エレベーターよりも速く…」
スーパーのりちゃんはそういうと、鉄格子を握った。
「エイ!」
鉄格子はあっという間にねじ曲げられ、彼女は部屋に入ってきた。
「さあ、もうだいじょうぶですよ」
ブチ!
彼女はおれを縛っていたロープを引きちぎった。
「お客様、これでフルコース終了です。フロントへ…」
彼女にせかされ部屋を出るときに鉄格子をみると、彼女の握った手のとおりに曲がっていた。
「あ、エレベーターが…」
「おい、故障かい?」
「ええ、そうみたいですね。でもここのビルは非常以外、階段は閉鎖してあって降りられませんけど…」
「じゃあ、きみがおれを下に下ろしてよ」
おれは彼女に抱きかかえられ、1階のフロントまで、飛び降りた。
フロントのオヤジが顔を出した。
「お客さん、やっと終わりだね。スーパーガールのフルコースに、部屋のドアと壁の弁償代で36万だけど…」
「げげ…。ここってボッタクリヘルスだったのか…」
おれは、仕方ナシにボーナスの3分の1を支払った…。
「ま、いいか…。目の前でスーパーガールが怪力を見せてくれたからな…」
おれは自分に言い聞かせるように、ヘンな納得した。
「フカキョン似の子だったら、50万払ってもいいな…」
-おしまい-
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