今日は走り高跳びの授業だった。
1人の女子生徒が記録をグングン伸ばし、信じられない記録を出そうかという勢いだった。彼女の名前は知美、クラスでいちばん身体が大きく、スポーツ万能だった。彼女の事をボクは密かに「スーパーウーマン」と呼んでいた。
知美が助走をはじめ、地面を蹴ろうとしたその時、彼女に天からの声が聞こえた。
「もう、それ以上跳んじゃダメ!授業が終わったら、体育倉庫に来て…」
その「天の声」の主は担任教師、○山順子のテレパシーの呼びかけだった。
体育の授業が終わり体育倉庫の前に行く女子生徒知美。彼女を迎え入れるように体育倉庫の中に立つ担任教師○山順子。
「知美さんには今度の区のスポーツ競技会の砲丸投げに出てもらうわね。あと、これからの事は2人の秘密よ」
彼女はそう言いながら、大人の男1人では動かせないハズの跳び箱を何事もないように動かした。
「先生、すごい力持ち。スーパーウーマンなんですか?でも力なら、洋子の方がありますよ。なぜ私なんですか?」
「私も彼女のパワー分かっているわ。ただ彼女は見た目が普通過ぎるの。もし、何かの間違いで超パワーがバレてしまったら、洋子さんがスーパーガールであるのが社会にバレてしまうわ。でも、知美さんの場合はちょっと大柄で力が凄いだけで誤魔化せるの。でも、驚くのはこれからよ」
そして、跳び箱が置いてあった場所にはポッカリと地下室への階段があった。
○山順子が「とりあえず、下に降りようか」と言いながら、地下室へ降りていった。知美も順子のあとを追って地下室に降りた。地下室は背の高いトンネルのように長く続いていた。
「先生、ここは秘密基地ですか?」
「知美さん、ここなら本気で跳んでも構わないし、本気でダッシュしても構わないわよ。尤もスーパーガールのアナタには狭いかしら?」
順子はどこからか砲丸投げの砲丸を持ってきた。
「コレを握ってみて」
知美に砲丸を渡す。
-ギュギュギュ!-
知美が砲丸を握るとたちまち砲丸から軋む音がし、彼女の握った手の跡が残った。
「さすがね。スーパーガールさん。仕上げは私にやらせて」
順子はそう言いながら、知美の握った跡か残る砲丸を握った。順子が変形した砲丸に握る。
「ギュッ、ギュッ」
順子が砲丸を握るたびにひと周りづつ小さくなる。
「これで仕上げよ」
順子が少し力を入れ握った砲丸から悲鳴があがった。
「はい、これ」
開いた順子の手のひらにはピンポン玉大の砲丸が現れた。
「先生、やっぱりスーパーウーマンだったんですね」
「こんどはこのトンネルを走ってみて。全力で走っても、大丈夫なハズよ」
順子が知美を促す。
ビュン!!
知美を人間とは思えない速度でかけだした。時速300km/h。新幹線並みの速さだ。
シュッ!
知美の横を風が吹き抜けた!
!!!!
順子が知美の横をかけ抜け先に立っていた。順子はいつの間にか青いコスチューム姿になっていた。
「先生!その姿!」
-つづくかな
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