XLR250Rリアブレーキメンテナンス | 土俵際夫婦の正直散歩

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子育てがひと段落したら話す話題がまったくないことに気付き、関係
改善を目指し毎週末に無理やり二人で出かけ土俵際で粘ってます。
2020年2月から夫婦で山登りを始めました。

久しぶりに1989年式のホンダXLR250Rというオフロードバイクに乗ったら、リアブレーキがあきらかに引きずっているため、キャリパーピストンの揉み出しをメインにリアブレーキまわりのメンテナンスします。

ネットで検索したところ、この年式のXLR250Rのリアブレーキまわりのメンテナンスについて出てこなかったのでブログにあげておきます。

 

 

 

このバイクのリアブレーキのキャリパーはボルトなどで止められていません。

スイングアームの内側のレールにはまっているキャリパーをアクスルシャフトが貫通しています。

アクスルシャフトを抜いて、ホイールと一体になっているディスクごと後ろにずらしてレールから外せば取れます。

 

アクスルシャフトを抜きます。

 

アクスルシャフトを固定しているナットを緩めます。

24㎜のメガネレンチ使用。

 

 

反対側のアクスルシャフト本体はボルトになっているので、一緒に回らないようにおさえます。

17㎜のメガネレンチ使用

 

 

 

次にタイヤを浮かせる必要があります。

このバイクはセンタースタンドが無いので、私の場合ビールケースプラス当て木でちょうどいい高さの台にして、フロントタイヤはドアストッパーで固定し、サイドスタンドも使って3点でバランスをとるようにしています。多少ゆすっても倒れません。倒れてしまうと大変なことになります。

 

 

ナットとワッシャーを取ったらゴムハンマーでアクスルシャフトをたたいて押し出します。

片手でリヤキャリアなどをつかんで車体が倒れないようにしながら叩きます。

 

 

 

アクスルシャフトを抜いたらチェーンを外します。いったんタイヤを少しだけ前に押してチェーンゆるんだら上の方から外していきます。はめるときは反対に下の方からはめます。

次にキャリパーからディスクローターを外すのですが、私のバイクの場合はかなり引きずっていてパッドにきちきちに挟み込まれていたので、ディスクローターでパッドをこじって外しました。

この状態ではホイールはキャリパーが邪魔してはずれません。

キャリパーをレールから外すと、ブレーキホースだけでつながっているだけになるのでブラブラになり横にどけておくことができ、タイヤがスイングアームの間を通ります。

ホイールをはずして邪魔にならないように横においておきます。

 

 

 

このレールにはまっています。

この写真にはホイールは写っていませんが、キャリパーが外れていないとタイヤが当たってホイールがスイングアームの間を通りません。

 

 

せっかくなのでスプロケットなどもきれいにします。

 

 

 

 

続いてパッドを外します。

この丸いマイナスドライバーで外すボルトはパッドピンのカバー

 

 

上のボルトをとると中にパッドピンがあります。六角レンチで外します。

固くて普通に回しても手が痛くなるのでテコの原理を使います。

これで簡単に回ります。

 

 

パッドピンを抜いたところです。

こういったプレートの向きは覚えておかないとあとで困ります。

 

パッドを外しました。

ピストンの表面は樹脂製です。

 

 

 

錆を落として556などの潤滑油をスプレーしてきれいに拭き取ります。

 

 

よいよ揉み出しです。

ブレーキフルードのキャップを開けます。

溢れても被害が出ないようにウエスでガードしておきます。

 

 

ブレーキペダルを手で押してピストンを出してはセパレーターで押し戻すことを繰り返します。

ピストンが出ている時に潤滑剤としてブレーキフルードを塗ります。

ブレーキフルードは塗装面などに付着するとたちまち錆びるので付着させないように注意が必要です。

シリコンスプレーでも代用できます。

はじめはセパレーターが壊れるんじゃないかというくらいカチカチに固まってしまっていましたが、数十回繰り返すとセパレーターを使わなくても指で押し戻せるくらいに動くようになりました。

 

 

パッドピンをきれいに磨いてブレーキパッドグリスを各所に塗り、逆の手順で組付けていきます。

パッドの交換が必要な場合はこの段階で交換します。

パッドは十分にあるので今回は交換はしません。

 

 

キャリパーにパッドを組み付け、パッドピンを通して六角レンチで締め付け、さらにボルトをマイナスドライバー締め付けます。

その状態でホイールをスイングアームの間に通し、パッドの間にディスクローターを挟み込んだらレールにキャリパーをはめます。

タイヤを少し前にずらしてチェーンを下の方からはめていきます。

キャリパーとチェーンがはまったら穴を合わせてアクスルシャフトを差し込みます。

抜いたアクスルシャフトの写真は撮り忘れましたが、せっかくなのでパッドピンと同じようにきれいにしてグリスアップしてから差し込みます。

 

差し込んだらこのチェーンアジャスターでチェーンのたるみを調整しながらメモリを左右同じに合わせます。

 

合わせたら台から降ろしてアクスルシャフトを締め付けます。

ブレーキペダルを当りがあるまで踏んで効きを確認します。

エア抜きが必要な場合は行います。

試乗したところ、ディスクローターの熱がきちんと下がるようになり引きずり解消しました。