もともと筆不精のわたしがこんなことを始めたのがいけないといえばいけなかった。
・・・浮かばない・・・書けない・・・
中学生のときのわたしは、国語と音楽と美術だけは特別成績のよい生徒だった。
定期考査の時すら試験勉強というものをしたことがなく、いつもぶっつけ本番の『実力テスト』。
それ故、得意はそのまま得意、苦手はそのまま苦手。
そんなわたしの進路指導に困った担任は、言った。
「文学か、芸術の道に進んだら・・・」
わたしは答えた。
「才能の切り売りなんて嫌です。」
おお、なんという大胆不敵さ。
はなから切って売る程のものなどなく、努力して作る気力もなかったくせに、全くお恥ずかしい話である。
今や、自分のブログに書くだけで、迷い、悩む小さな器。
身の丈に合わない物差しを持っていたあの頃が、妙に愛しくもある。
今日、またひとつ歳をとった。