国宝「中空土偶」

茅空(かっくう)

旧南茅部町(現 函館市尾札部町)

著保内野遺跡(ちょぼないのいせき)

縄文時代後期後半(約3200~3500年前)頃の集団墓の遺跡


国内最大の中空土偶

高さ41.5cm・幅20.1cm・重さ1.745kg

1975(昭和50)年8月25日 地元の主婦が農作業中に土偶を発見


1979(昭和54)年 重要文化財


発見当初から国宝級との評価があったが、当時の南茅部町では重要文化財を展示する施設が造ることができず、文化庁が主催する海外展以外は南茅部町の金庫室に保管


金庫(禁錮)30年と閉じ込められていたカックウですが、町の魅力としてPRしていこうと土偶の愛称を公募し、200件以上の応募があり、選考の結果、南茅部「茅」と中空土偶の「空」を融合させた「茅空」(カックウ)に決定


2006(平成18)年 著保内野遺跡の再調査

土偶が国宝に指定される直前に、出土した遺構の再調査と座標値を基準とする出土位置の記録などを目的のため再調査


直径約6メートルの環状配石遺構と土坑墓群と思われる遺構を発見。勾玉や漆片などが出土し、改めてこの遺跡が縄文時代後期(約3200年前)の集団墓であり、土偶はその一角に埋納されていたことが確認された。

カックウは埋葬儀式の一環として死者に添えられたと考えれている。


2007(平成19)年 北海道初の国宝に指定

2008(平成20)年7月 北海道洞爺湖サミットに出席


2009(平成21)年 イギリス大英博物館

「THE POWER OF DOGU」に展示

他、アメリカのスミソニアン博物館など海外4カ国で展示されました

2011(平成22)年10月1日 「函館市縄文文化交流センター」開館し常設展示

土偶は女性を表したものが多い。

縄文後期·晩期には性的特徴のない精霊のような表現したのものも出土してきた。
カックウはふっくらとしたフィルムや妊娠線などの女性的な表現に加え、髭や眉など男性的な表現が現在する特徴的な姿をしている。

土偶は破壊された状態で出土することから故意に破壊されたと考えれています。
カックウも両腕と頭部の一部は発掘当初から欠損していますが、市立函館病院で実施されたCTスキャンの結果、割れないように内面が調整されている箇所とそうでない箇所があり、都合のよい部位で壊れるように工夫されていたことが判明。儀礼的な意味合いから、故意に破壊されたと考えられています。



カックウの仲間?

中空土偶カックウ 国宝15周年特別展示

「カックウとまっくう」2022年9月27〜10月30日




カックウもまっくうのような髪型をしていたかもしれない。
東北地方には多くカックウの仲間たちがいる。

【カックウ パネル·ポスター】
縄文DOHNANプロジェクト
七飯町

函館 五稜郭

八雲町
森町、鹿部町は発見できす。
長万部カックーは長万部駅
横に入るらしいが、ほぼまんべくんに扮しているため、見逃しました。

函館市縄文文化交流センター

入館チケット







新函館北斗駅



カックウ道路工事看板